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【報告】景山洋平氏講演会「存在の問いの記憶と約束―『出来事と自己変容』について―

2016.08.29 石原孝二, 共生のための障害の哲学 Permalink

 3月26日に、2015年秋に創文社より刊行された景山洋平氏(東京大学)の『出来事と自己変容:ハイデガー哲学の構造と生成における自己性の問題』の出版記念行事として、景山氏を迎えて、「存在の問いと記憶と約束:『出来事と自己変容』について」と題した講演をおこなっていただいた。また、コメンテーターとして、轟孝夫氏(防衛大学校)と田村未希氏(東京大学)に登壇いただいた。以下は、景山氏自身による当日の報告である。

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【報告】Philosophy of mind and mental illness symposium

2016.08.24 石原孝二, ジョン・オデイ, 共生のための障害の哲学 Permalink

John O'Dea(東京大学)と宮園健吾(広島大学)の企画により、駒場キャンパスにて、国際ワークショップPhilosophy of Mind & Mental Illness Symposiumが7月30日、31日に開催されました。

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【報告】「共生のための障害の哲学」第19回研究会・シンポジウム「合理的配慮の現在と今後」

2016.06.06 石原孝二, 筒井晴香, 共生のための障害の哲学 Permalink

 2016年4月17日(日)、「共生のための障害の哲学」第19回研究会・シンポジウム「合理的配慮の現在と今後」が開催された。以下はオーガナイザーを務められた石田柊氏(東京大学)による報告である。

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【報告】UTCPプロジェクト「共生のための障害の哲学」×「Philosophy for Everyone」合同企画 哲学ドラマワークショップ「言葉のカラダ、身体のコトバ」

2016.04.02 梶谷真司, 石原孝二, 大谷賢治郎, 松山侑生, 水谷みつる, 阿部ふく子, 安部高太朗, 共生のための障害の哲学, Philosophy for Everyone Permalink

2016年2月27日(土)13時から17時まで、東京大学駒場Iキャンパスのコミュニケーション・プラザ北館3F身体運動実習室1にて、哲学ドラマワークショップ「言葉のカラダ、身体のコトバ」を開催した。

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【報告】「共生のための障害の哲学」 第17回研究会 新しい作業療法の提案-認知作業療法!

2016.03.22 石原孝二, 筒井晴香, 共生のための障害の哲学 Permalink

2015年10月11日(日)、「共生のための障害の哲学」第17回研究会「新しい作業療法の提案-認知作業療法!」が開催された。講演者は大嶋伸雄氏(首都大学東京大学院)及び髙橋章郎氏(北原リハビリテーション病院)、コメンテーターは景山洋平氏(東京大学/日本学術振興会 (PD))であった。以下はオーガナイザーを務められた田島明子氏(聖隷クリストファー大学)による報告である。

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【報告】阪大・臨床哲学研究室&東大・UTCP上廣共生哲学寄付研究部合同ワークショップ「障害の哲学:理論とその応用」

2016.02.15 石原孝二, 井芹真紀子, 共生のための障害の哲学 Permalink

 2015年10月22日、大阪大学豊中キャンパスにて大阪大学臨床哲学研究室とUTCP上廣共生哲学寄付研究部門の合同ワークショップ「障害の哲学:理論とその応用」が開催された。

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【報告】「共生のための障害の哲学」第18回研究会 講演「幻聴妄想かるたとハーモニー」&ワークショップ「作ってみようみんなのかるた。」

2016.02.15 石原孝二, 井芹真紀子, 共生のための障害の哲学 Permalink

 2015年10月14日、東京大学駒場キャンパスにて「共生のための障害の哲学」第18回研究会として、新澤克憲氏の講演「幻聴妄想かるたとハーモニー」、およびワークショップ「作ってみようみんなのかるた。」が開催された。

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【報告】UTCPプロジェクト「共生のための障害の哲学」×「Philosophy for Everyone」合同企画「こまば発さいはひ行 銀河鉄道の夜の旅――アナタのものがたりをつむぐ哲学ドラマワークショップ in UTCP」

2015.09.01 梶谷真司, 石原孝二, 大谷賢治郎, 松山侑生, 水谷みつる, 神戸和佳子, 阿部ふく子, 栗脇永翔, 安部高太朗, 共生のための障害の哲学, Philosophy for Everyone Permalink

2015年7月12日(日)13:00から17:00まで、東京大学駒場Iキャンパス 21 KOMCEE 101にて、「こまば発さいはひ行 銀河鉄道の夜の旅――アナタのものがたりをつむぐ哲学ドラマワークショップ in UTCP」を行なった。本年3月25日・26日に北海道のべてるの家で開催した「べてる発さいはひ行 銀河鉄道の夜の旅――喪失と幸福をめぐる哲学ドラマワークショップ in べてるの家」の東京開催という位置づけであり、べてるでの経験を活かした内容を企画した。

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【報告】「共生のための障害の哲学」第16回研究会 アトピー性皮膚炎:当事者研究と医療人類学

2015.07.17 石原孝二, 筒井晴香, 宮原克典, 共生のための障害の哲学 Permalink

 2015年7月4日(土)、「共生のための障害の哲学」第16回研究会「アトピー性皮膚炎:当事者研究と医療人類学」が開催された。講演者は宮原克典氏(日本学術振興会特別研究員、立教大学)、牛山美穂氏(早稲田大学高等研究所助教)の2名、司会・コメントは石原孝二氏(東京大学UTCP)であった。

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【報告】UTCPプロジェクト「共生のための障害の哲学」×「Philosophy for Everyone」合同企画「べてる発さいはひ行 銀河鉄道の夜の旅――喪失と幸福をめぐる哲学ドラマワークショップ in べてるの家」(2)

2015.06.09 梶谷真司, 石原孝二, 大谷賢治郎, 松山侑生, 水谷みつる, 共生のための障害の哲学, Philosophy for Everyone Permalink

2日目――「記憶の肖像」から「哲学対話」へ

ワークショップ2日目は、べてるの家の道外での講演スケジュールなどの関係もあり、初日より参加者が減って30名であった。部屋の広さおよびワークの内容にとってちょうどよい人数となり、余裕をもってワークに取り組むことが可能になった。

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【報告】UTCPプロジェクト「共生のための障害の哲学」×「Philosophy for Everyone」合同企画「べてる発さいはひ行 銀河鉄道の夜の旅――喪失と幸福をめぐる哲学ドラマワークショップ in べてるの家」(1)

2015.06.08 梶谷真司, 石原孝二, 大谷賢治郎, 松山侑生, 水谷みつる, 共生のための障害の哲学, Philosophy for Everyone Permalink

2015年3月25日(水)および26日(木)のそれぞれ13:30から16:30まで、べてるの家の位置する北海道浦河町の総合文化会館アートホールにおいて、「共生のための障害の哲学」×「Philosophy for Everyone」合同企画「べてる発さいはひ行 銀河鉄道の夜の旅――喪失と幸福をめぐる哲学ドラマワークショップ in べてるの家」が開催された。スタッフとして、企画を担当した水谷みつる、松山侑生、大谷賢治郎の3名と、梶谷真司、庄崎真知子(劇団銅鑼)、古舘一也(company ma)の計6名が参加した。

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【報告】「共生のための障害の哲学」第15回研究会 共通感覚と「障害」―イブン・シーナー、カント、フッサール

2015.04.03 石原孝二, 筒井晴香, 小村優太, 共生のための障害の哲学 Permalink

 2015年3月10日(火)、「共生のための障害の哲学」第15回研究会「共通感覚と「障害」―イブン・シーナー、カント、フッサール 」が開催された。講演者は 小村優太氏(東京大学IHS)、石原孝二氏(東京大学UTCP)、榊原哲也氏(東京大学人文社会系研究科)の3名であった。

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【報告】UTCP-L2・生存学研究センター合同シンポジウム「出生をめぐる知/技術の編成」

2015.03.20 石原孝二, 筒井晴香, 共生のための障害の哲学 Permalink

2015年2月24日(火)、上廣共生哲学寄付研究部門L2「共生のための障害の哲学」プロジェクトと立命館大学生存学研究センターの合同シンポジウム「出生をめぐる知/技術の編成」が開催された。講演者は宮原優氏(文教大学・非常勤講師/立教大学・兼任講師)、渡部麻衣子氏(東京大学IHS・特任助教)、利光恵子氏(立命館大学生存学研究センター・客員研究員)の3名、全体コメンテイターは松原洋子教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科・教授(生存学研究センター))であった。

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【報告】アビリティ・スタディーズへの試み

2015.02.17 石原孝二, 筒井晴香, 池田喬, 稲原美苗, 飯島和樹, 共生のための障害の哲学 Permalink

2015年1月24日(土)、上廣共生哲学寄付研究部門L2「共生のための障害の哲学」プロジェクト主催の研究会「アビリティ・スタディーズへの試み」が開催された。講演者は池田喬(明治大学)、稲原美苗(大阪大学)、染谷昌義(高千穂大学)、飯島和樹(玉川大学/日本学術振興会)の4名である。

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【報告】UTCP若手研究者ワークショップ「サルトルと共生の哲学」

2015.02.06 大池惣太郎, 高山花子, 栗脇永翔, 共生のための障害の哲学 Permalink

2015年1月25日(日)、東京大学駒場キャンパスのファカルティハウスにて、東西の大学の博士課程に在籍する6名の若手研究者により、「サルトルと共生の哲学」をめぐるワークショップが開かれた。立教大学の澤田直先生をコメンテーターとしてお招きし、5時間超にわたって研究報告と討議が行われた。

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【報告】ロベルト・メッツィーナ講演会

2014.12.19 石原孝二, 高崎麻菜, 共生のための障害の哲学 Permalink

 2014年11月16日(日)、東京大学駒場キャンパス900番講堂に於いて、ロベルト・メッツィーナ氏(トリエステ精神保健局長・WHOメンタルヘルス調査研修コラボセンター長・精神科医)による講演が行われた。

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【報告】哲学ドラマワークショップ「愛すること 愛されること—恋愛の当事者研究—」

2014.10.20 梶谷真司, 石原孝二, 筒井晴香, 松山侑生, 水谷みつる, 神戸和佳子, 栗脇永翔, 安部高太朗, 共生のための障害の哲学, Philosophy for Everyone Permalink

10月13日(月・祝)、P4Eワークショップ「愛すること 愛されること――「恋愛」の当事者研究」が東京大学駒場キャンパス(21KOMCEE)にて開催された。ワークショップは第1部「哲学ドラマワークショップ」と第2部「フォーラムダイアローグ」から構成され、UTCPのL2プロジェクト「共生のための障害の哲学」とL3プロジェクト「Philosophy for Everyone」の合同企画として行われた。当日は台風19号の影響も憂慮されたが、いずれも盛況であった。

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【報告】「共生のための障害の哲学」第13回研究会 マイケル・イワマ講演会―ディスアビリティの文化的構築と作業療法学

2014.07.08 石原孝二, 筒井晴香, 共生のための障害の哲学 Permalink

2014年6月23日(月)、駒場キャンパス18号館コラボレーションルーム3において、「共生のための障害の哲学」第13回研究会「マイケル・イワマ講演会―ディスアビリティの文化的構築と作業療法学」が開催された。この研究会では、日本の作業療法士との共同作業に基づく新たな作業療法理論「川モデル」を提唱された作業療法学者のマイケル・イワマ教授(Georgia Regents University)にご講演頂き、続いて田島明子准教授(聖隷クリストファー大学)よりコメントを頂いた。

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【報告】立命館大学生存学研究センターとUTCP・L2プロジェクトの会合

2014.03.08 石原孝二, 清水将吾, 共生のための障害の哲学 Permalink

2014年3月7日(金)、東京大学駒場キャンパス101号館2階研修室にて、立命館大学生存学研究センター(以下「生存学研究センター」)とUTCPのL2プロジェクト「共生のための障害の哲学」との会合が行われた。出席者(50音順)は、安部彰氏(立命館大学)、石原孝二氏(UTCP)、清水将吾(UTCP)、千葉雅也氏(立命館大学)、筒井晴香氏(日本学術振興会)、西成彦氏(立命館大学)、渡辺克典氏(立命館大学)、渡部麻衣子氏(東京大学)であった。

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【報告】L2プロジェクト UTCP/PhDC×浦河べてるの家討論会「当事者研究の現象学」(4)

2014.01.27 石原孝二, 西堤優, 高崎麻菜, 共生のための障害の哲学 Permalink

「当事者研究の現象学」が12月21日・22日の二日間にわたって開かれた。本人、支援者、家族、研究者がそれぞれの立場から当事者研究と関連付けて、講演・発表がされ、当事者研究に対する考えやその意義、当事者研究が今後どのようになっていくのかという展望について議論が行われた。

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【報告】L2プロジェクト 共生のための障害の哲学 第11回研究会 シンポジウム「性同一性障害」の行方

2014.01.22 石原孝二, 西堤優, 高崎麻菜, 共生のための障害の哲学 Permalink

アメリカ精神学会の心診断基準が改定され、2013年5月にDSM-5として出版された。DSM-5において、従来の「性同一性障害」(Gender Identity Disorder)が「性別違和」(Gender Dysphoria) に変更された。この変更の背景にはどのような影響があり、今後どのような影響を与えていくのかについて検討を行うことを趣旨として、2013年7月25日にシンポジウムが開かれた。シンポジウムでは、あべメンタルクリニック院長で精神科医の阿部輝夫先生、はりまメンタルクリニックの院長で同じく精神科医の針間克己先生、大阪府立大学大学院人間社会学部人間社会科学教授の東優子先生がご講演をしてくださった。

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【報告】L2プロジェクト 共生のための障害の哲学 第12回研究会 作業療法学と「障害受容」の問題―田島明子『日本における作業療法の現代史』をめぐって―

2013.11.19 石原孝二, 西堤優, 共生のための障害の哲学 Permalink

2013年10月20日、共生のための障害の哲学第12回研究会「作業療法学と「障害受容」の問題―田島明子『日本における作業療法の現代史』をめぐって―」が東京大学駒場キャンパスにて開催されました。この研究会では聖隷クリストファー大学の田島明子氏をお招きし、彼女の著書である『日本における作業療法学の現代史』を話題の中心に据えご講演頂きました。また、東京大学大学院総合文化研究科准教授石原孝二氏と日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)の景山洋平氏にこれに関連した御発表を頂きました。

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【刊行】UTCP-Uehiro Booklet 2:共生のための障害の哲学:身体・語り・共同性をめぐって

2013.11.12 石原孝二, 稲原美苗, 飯島和樹, 岩川ありさ, 文景楠, 共生のための障害の哲学, 出版物 Permalink

本ブックレットは東京大学大学院総合文化研究科・教養学部付属「共生のための国際哲学センター」(UTCP)上廣共生哲学寄付研究部門L2プロジェクト「共生のための障害の哲学」の活動の一環として編集・出版されたものです。UTCP-Uehiro Bookletの第2冊目です。

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【刊行】ジョナサン・コール『スティル・ライヴズ――脊椎損傷と共に生きる人々の物語』(稲原美苗ほか訳)

2013.10.16 稲原美苗, 共生のための障害の哲学, 出版物 Permalink

大阪大学大学院文学研究科文化形態論専攻の助教である稲原美苗氏(元UTCP特任研究員)が翻訳の一部に携わったジョナサン・コール『スティル・ライヴズ――脊椎損傷と共に生きる人々の物語』が法政大学出版局より刊行されました。

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【報告】L2プロジェクト 共生のための障害の哲学 第10回研究会「脳性麻痺という経験」

2013.07.19 石原孝二, 西堤優, 共生のための障害の哲学 Permalink

2013年6月5日、東京大学駒場キャンパスにて、共生のための障害の哲学第十回研究会「脳性麻痺という経験」が開催されました。登壇して頂いた方々は、大阪大学大学院人間科学研究科後期博士課程の河合翔氏、東京大学先端科学技術研究センター特任講師の熊谷晋一郎氏、およびNPO法人ノアール理事の熊篠慶彦氏の三氏で、コメンテーターは慶応義塾大学文学部教授の岡原正幸氏に務めて頂きました。

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【報告】L2プロジェクト「共生のための障害の哲学」第6回研究会

2013.05.24 石原孝二, 共生のための障害の哲学 Permalink

2012年9月26日に開催された「共生のための障害の哲学」第6回研究会では、早稲田大学・人間総合研究センター招聘研究員の牛山美穂氏および日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)の小村優太氏による研究発表と、日本貿易振興機構アジア経済研究所(JETRO-IDE)主任研究員で元日本手話学会会長の森壮也氏による特別講演が行われた。

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【報告】L2プロジェクト「共生のための障害の哲学」第5回研究会

2013.05.24 石原孝二, 稲原美苗, 共生のための障害の哲学 Permalink

 2012年9月13日、日本学術振興会特別研究員PD/大阪大学大学院文学研究科の東島仁氏と三重県立看護大学看護学部の浦野茂氏が、発達障害をテーマにそれぞれ異なるパースペクティブから講演を行った。

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【報告】「共生のための障害の哲学」シンポジウム:専門知と当事者研究をつないで

2013.05.15 石原孝二, 稲原美苗, 岩川ありさ, 綾屋紗月, 熊谷晋一郎, 共生のための障害の哲学 Permalink

2012年7月28日、上廣共生哲学寄付研究部門L2「共生のための障害の哲学」プロジェクトのキックオフイベント「共生のための障害の哲学シンポジウム――専門知と当事者研究をつないで」が開催された。

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[刊行]石原孝二 編『当事者研究の研究』

2013.02.07 石原孝二, 池田喬, 科学技術と社会, 共生のための障害の哲学 Permalink
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【報告】Ethical Issues in Psychiatry Workshop

2013.02.01 石原孝二, 佐藤亮司, 共生のための障害の哲学 Permalink

去る1月31日、国際ワークショップ"Ethical Issues in Psychiatry Workshop"が開催された。この分野の学際性を象徴して、6つの講演のうち、3つは哲学者あるいは倫理学者によるものであり、3つは精神科医によるものであった。

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【報告】UTCP/PhDC×浦河べてるの家討論会『当事者研究の現象学3』

2013.01.21 石原孝二, 稲原美苗, 飯島和樹, 岩川ありさ, 共生のための障害の哲学 Permalink

 2012年11月29日・30日に、浦河べてるの家、Necco当事者研究会、三重当事者研究会、UTCP上廣共生哲学寄付研究部門「共生のための障害の哲学」プロジェクトが集まり、当事者研究ライブ・当事者研究討論会、そして当事者研究ラウンドテーブルを行い、当事者一人ひとりが直接的に体験する知覚的・感覚的現象、生き辛さについて研究し、それを観客と共に考察していった。この討論会では、多様な当事者研究会のスタイルを実際に見学できる貴重な機会になった。

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【報告】L2プロジェクト第9回研究会「感情と社会認知:メビウス症候群からの教訓」

2012.12.28 石原孝二, 稲原美苗, 飯島和樹, 共生のための障害の哲学 Permalink

2012 年 12 月 20日,コペンハーゲン大学主観性研究センターの研究員 Dr Joel Krueger は,「感情と社会認知:メビウス症候群からの教訓」と題した講演を行った.

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【報告】L2プロジェクト第8回研究会「フェミニスト現象学と障害」

2012.11.02 石原孝二, 稲原美苗, 共生のための障害の哲学 Permalink

 2012年10月15日(月)、上廣共生哲学寄付研究部門L2「共生のための障害の哲学」プロジェクトの第8回研究会「フェミニスト現象学と障害」が開催された。齋藤瞳氏(日本大学 通信教育部 非常勤講師)、筒井晴香氏(立教大学/日本学術振興会 特別研究員 PD)、宮原優氏(いわき明星大学 非常勤講師)を講演者として迎えた。

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【報告】L2プロジェクト第4回研究会「グレーゾーンの子供/大人たち:発達障害とひきこもり」

2012.09.13 石原孝二, 稲原美苗, 共生のための障害の哲学 Permalink

 2012年9月6日(木)、上廣共生哲学寄付研究部門L2「共生のための障害の哲学」プロジェクトの第4回研究会「グレーゾーンの子供/大人たち:発達障害とひきこもり」が開催された。講演者に大塚類氏(青山学院大学教育人間科学部准教授)と堀口佐知子氏(テンプル大学日本校准教授)を迎え、それぞれの講演者の発表の後、本プロジェクトのコーディネーターである石原孝二が「DSM-5ドラフトの自閉症スペクトラム概念について」と題したコメントを述べた。

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【報告】L2プロジェクト「共生のための障害の哲学」第3回研究会 「言語の神経科学から障害の実験哲学へ」

2012.08.02 石原孝二, 飯島和樹, 岩川ありさ, 共生のための障害の哲学 Permalink

2012年月7月24日(火)、上廣共生哲学寄付研究部門L2「共生のための障害の哲学」プロジェクトの第3回研究会が開催された。発表者の飯島和樹氏は、言語の神経科学を専攻しており、前半では、脳における統語処理がいかに行われているのかについて概説した。飯島氏が注目するのは、ヒトは部品を組み合わせて言語をつくっていくという特徴であり、言語に特化してみた場合、ヒトの言語獲得においては、どのような言語であろうとも、生物学的な類似性を備えているという点である。その際、飯島氏は、言語の神経基盤の古典的なモデルの研究が障害研究とともに進んだことについて述べ、MRIやMEGを使って脳機能イメージングを行うことで言語がどのように生み出されるのかについて明らかにしようとする自身の研究について紹介した。

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【報告】L2プロジェクト「共生のための障害の哲学」第2回研究会

2012.07.13 石原孝二, 稲原美苗, 岩川ありさ, 共生のための障害の哲学 Permalink

2012年7月10日、上廣共生哲学寄付研究部門L2「共生のための障害の哲学」プロジェクトの第2回研究会が開催された。発表者の岩川ありさ氏は大江健三郎の小説『臈たしアナベルリイ総毛立ちつ身まかりつ』の中に描かれている主人公サクラのトラウマに関する考察から始めた。この小説では、サクラが幼い頃の性暴力によって受けた精神的外傷とどのように向き合っているのかが描かれている。岩川氏が注目したのは、擬声語や擬態語によって表現されたサクラの「叫び声」だった。そして、その「叫び声」はトラウマを表現する。岩川氏の専門は日本文学、トラウマ研究、クィア批評であるが、この発表はその三つの研究分野が融合し、障害とその当事者研究の分野への新たな方向性を見せた。

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【報告】L2プロジェクト「共生のための障害の哲学」第1回研究会

2012.07.02 石原孝二, 稲原美苗, 岩川ありさ, 共生のための障害の哲学 Permalink

2012年6月26日、上廣共生哲学寄付研究部門L2「共生のための障害の哲学」プロジェクトの第1回研究会が開催された。発表者の稲原美苗氏は、オーストラリアでの大学時代、担当教員から、「どうして障害について研究をしたくないのか」と問われる経験をしたという。障害について研究することに反発する自分自身の経験をもとにして、稲原氏は、「では、障害とは何か」と考えはじめる。そして、今回の発表タイトルでもあり、稲原氏の博士論文のテーマともなった「障害とアブジェクシオン」という独自の考察へとたどり着く。

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