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時の彩り(つれづれ、草) 110

2010.06.24 小林康夫

お久しぶり……

ブログもリズムが切れるとなぜか書かなくなる。6月4日のリシュテンシュタインさんの講演会のあと構内のレストランで食事をしていて、82年だったか、スリジー・ラ・サールのデリダの最初のコロックに参加していたことがわかって、なんだ「同じ釜の飯を食った」仲じゃないか、と途端に旧友モードになるのがおかしくて、そのことを書こうと思っていたのに忙しさにまぎれてブログ精神が途切れた。そうそう、その次の週が、フランス大使公邸でフランスのアカデミシアンのフマロリさんと食事をしたり、理事をしている三宅一生デザイン文化財団の理事会があったり、さらには地域文化振興財団の選考委員会、最後には、またもやフランス大使館でこれも選考委員をしている「ラ・ジョワ・ド・ヴィヴル(生きる歓び)賞」の授賞パーティと、仕事をしているような、遊んでいるようなともかく「非常の時間」を生きていました。最後の「生きる歓び」賞の授賞者は菊之助さん。大使公邸の緑の芝生を見ながら菊之助さんと少しお話ししたりしましたが、さらにお祝いに駆けつけた草刈民代さんともお話しできたりしたのが、楽しかったですね。わたしも結構ミーハーということかな?


(つづき)
で、ついでに次の週を振り返っておくと、水曜のイスラム理解講座の堀井先生との夕食、翌日は、ステファン・タナカさんを囲んでの夕食、金曜のシュロモー・サンドさんとの懇親会も出席。その合間に外務省に行ってアフリカ担当の外務審議官とも懇談。さらに準備もたいしてできないまま、日曜には、コミュニケーション学会に呼ばれて「表象」をめぐって質問攻めに会うというスケジュールでした。慌ただしい日々には慣れているのですが、まとまった時間を自分本来の仕事(「書くこと」と言っておこう!)に投入できないのは、ときにはフラストレーション。雨に濡れて緑鮮やかな駒場の緑のあいだをぼんやりと歩きながら来し方行く末思い悩むこともないわけではないぞ。

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