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【刊行】植原亮著『実在論と知識の自然化―自然種の一般理論とその応用』

2013.12.24 植原亮, 出版物

UTCPの元PD研究員で、現在関西大学総合情報学部准教授の植原亮さん著の『実在論と知識の自然化―自然種の一般理論とその応用』が勁草書房より刊行されました。

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勁草書房サイトより

世界が私たちに認識できるものである限り、それは私たちの認識する通りのあり方をしているのではないか? この素朴な見方を理論的に整備するために、本書では自然種の一般理論を構築し、世界を実在的対象からなるものと捉える見方を擁護する。またこの理論を認識にも適用し、知識の自然化を目指す。科学哲学の俊英による理論的冒険!

目次

序章 自然主義の体系化に向けて
 1 世界と認識の謎
 2 実在論の予備的素描
 3 問題設定と本書の構成

Ⅰ 実在論の基本的枠組み――自然種の一般理論

第一章 自然種論の系譜
 1 ロックの種の理論
 2 帰納的一般化の理論
 3 本質主義へ
 4 自然種の一般理論へ

第二章 理論的問題
 1 実在性
 2 メカニズムと実在性をめぐる問題
 3 分類の多元性・実在論・自然化された認識論

Ⅱ 応用問題――個別領域への適用

第三章 生物種の存在論を構築する
 1 個体説
 2 個体説批判とその収容
 3 問題点の検討
 4 実在的対象の伝統的区分について――「個体と種」「類と種」

第四章 人工物は(どこまで)実在するのか
 1 実在論の理論図式とその検討
 2 独自性テーゼとその検討
 3 成熟した実在論への方向
 4 問題点の検討

Ⅲ 知識の自然化

第五章 認識論の自然化
 1 確実性の探究からの心理主義への転換
 2 知識の定義をめぐる問題から心理主義の復興へ
 3 知識の自然種論へ

第六章 知識を世界に位置づける
 1 知識の自然種論
 2 認識論的ニヒリズム――多様性からの議論
 3 知識の多様性を収容する――生物学的観点の徹底

第七章 拡張する知識
 1 信頼性主義のさらなる外在主義的性格
 2 環境改変活動の位置づけ
 3 知識は拡張する
 4 理由の空間

第八章 知識のメカニズムと理論的統一性
 1 メカニズムの解明へ
 2 人間の知識を捉える
 3 問題点の検討

結論

あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引

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