【報告】富山・氷見出張その1――イタイイタイ病資料館、清流会館見学
2023年7月21日(金)、桑山裕喜子さん(UTCP特任研究員)と本報告執筆者の宮田晃碩(UTCP上廣共生哲学講座特任研究員)は富山市内のイタイイタイ病資料館と清流会館を見学した。前者は2012年に開館した県立の資料館であり、後者は1976年に竣工した、神通川流域カドミウム被害団体連絡協議会およびイタイイタイ病対策協議会によって運営される資料館(ないし運動拠点)である。つまり行政の資料館と、当事者たちによる資料館ということになる。ふたつの資料館は富山駅から路線バスで南へ40分ほど、地形で言えば富山平野のやや南寄り、神通川を挟んで両側にあり、いずれもカドミウム汚染の深刻だった地域に位置している。あたりは穂を出しかけた水田が青々と広がり、道沿いの用水は勢いよく夏の日ざしを跳ね返していた。 続きを読む |