【報告】松田純先生講演会(「エンハンスメントの哲学と倫理」第1回研究会)
2007年度も終わりに近づきつつある3月14日、第一回「エンハンスメントの倫理と哲学」研究会が開催された。 続きを読む |
2008年3月1日より3日までの三日間、神戸においてUTCP・「京都フォーラム」共催の国際シンポジウム「女性が開く公共世界」が開催された。 続きを読む |
ジャック・デリダ『条件なき大学』が西山雄二訳により月曜社から刊行されました。訳者による長文解説「ジャック・デリダと教育」が付されています。 続きを読む |
UTCP Bookletシリーズの第3冊目『〈時代〉の通路 ヴァルター・ベンヤミンの「いま」』(小林康夫編)が出版されました。 続きを読む |
3月17日、水月昭道氏(立命館大学衣笠総合研究機構研究員、浄土真宗本願寺派僧侶)を招いて、ワークショップ「高学歴ワーキングプア―人文系大学院の未来」が開催された(司会:西山雄二)。 続きを読む |
アレクサンドル・コジェーヴといえば、1933年から39年までの6年間、パリの高等研究院において、後にフランス思想を代表することになる錚々たる面々――アロン、バタイユ、クロソウスキー、ラカン、メルロ=ポンティ、イポリット、ブルトン等々――が集っていた伝説的な『精神現象学』講義(出席者のひとりでコジェーヴの友人だった作家レイモン・クノーが『ヘーゲル読解講義』として編集刊行)を行ったことで知られるロシア人哲学者である。 続きを読む |
2008年度に就職が決まったUTCP若手研究員のみなさんに、「わたしとUTCP」について語ってもらうという新しいコーナーです。題して「UTCP on the Road」。第一弾は、郷原佳以さん(フランス文学)。 続きを読む |
☆ 春、つづき(杜子春) 前回のブログを書いたその日、「春」でもうひとつ驚き、感動した。中島さんたちの「中国伝統文化が現代中国に果たす役割」の国際シンポジウムが終わって、UTCPのオフィスに参加者のみなさんがいらっしゃった。実は、前日よりこのために、わたしは、墨と筆と紙を用意しておいたのだが、そこで、さあ、みなさん、お題は「春」、どうぞ記念の一筆をお願いしたい、と。 続きを読む |
中期教育プログラム「脳科学と倫理」の進行状況を報告します. |
中期教育プログラム「脳科学と倫理」の進行状況を報告します. |
昨年9月に参加したブラジルの学会で、主催者の一人、ウラジミール・サファトルVladimir Safatleさんから、精神分析と哲学をめぐる国際学会設立の話を進めているという話を聞いて数ヶ月たった今年初め、パリのUTCPコロックの関係で連絡したモニック・ダヴィッド=メナールMonique David=Ménard さんとのやりとりのなかで、それがいよいよ具体化したという話を聞いた。 続きを読む |
UTCP Bookletシリーズの第2冊目『いま、〈古典〉とはなにか クラシカル・ターンを問う』(中島隆博・小林康夫編)が出版されました。 続きを読む |
人間生活をとりまく気候や環境に着目することによって、人々の思考の条件を、地政的特殊性や文化的相対性において問い直そうとする試みは、歴史的にはそれほど珍しい企てというわけではない(たとえばカントの地理学から和辻の風土論にいたるまで)。先月末に来日を果たしたトム・コーエン(Tom Cohen, 1953-)が現在推し進めている研究プロジェクト「人文学における批判的気候変動」をユニークなものにしているのは、現代の世界情勢を否応なく左右しつつある「気候変動」の諸問題――典型的には温暖化等の異常気象や資源の枯渇として取り沙汰される地球環境の問題――を、人文学の(危機の)問いとして、しかも「人間以後の」パースペクティヴから捉え直そうとしているという点にある。つまり、ここでは、「気候変動」をめぐる問題提起が、人文学の新たな批判的思考、いうなればポストヒューマンな人文学(ポストヒューマニティーズ)への通路として見いだされることになるのである。 |
2月21日から29日の内、六日間(21、22、23、27、28、29)、トーマス・メッツィンガー教授 (マインツ大学) とシュテファン・シュライム氏 (ボン大学) を迎えて、脳神経倫理学に関するセミナー (UTCP連続セミナー "Thomas Metzinger with Stephan Schleim") が開催された。 続きを読む |
2008年2月27日、フランシスコ・ナイシュタット氏(ブエノスアイレス大学教授、国際哲学コレージュ・ディレクター)の講演「歴史認識の理論における精神分析の痕跡 ヴァルター・ベンヤミンの『パサージュ論』における運命と解放」がおこなわれた。初来日のナイシュタット氏だが、すでにUTCP主催のパリ・シンポ「哲学と教育」(於国際哲学コレージュ)には2年連続で参加していただいた。
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☆ 春 秋なら「もう秋か」だが、春はやはり「また春」。UTCPのオフィスの前の梅も満開。辛夷の蕾も大きく、いまにもはじけそう。この回帰してくる時間は喜びでもあるけど、どこか狂気じみたところもあって、心が騒ぐ。 |
2月末の数日の間に、UTCPの招聘で同時に来日していたフランシスコ・ナイシュタット氏(ブエノス・アイレス大学)とトム・コーエン氏(アルバニー大学)の講演をそれぞれ2回ずつ聴く機会を得て、まるで示し合わせたかのような両者の問題意識の近さ、そしてそれゆえにこそ際立ってくるアプローチの相違に驚かずにはいられなかった。大げさにいえば、人文学が21世紀の世界状況を前に迫られている自己反省の2つのあり方を見せられたような気さえしている。以下では28日(木)に行われたナイシュタット氏のセミナーについて報告するが、この点についてもいくらか示唆できればと思う。 続きを読む |
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