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【報告】こまば当事者カレッジ2019年度夏期コース 第4回「社会的養育のいま」

2019.11.12 石原孝二, 石渡崇文, 田中慎太郎, 井之上祥子, 澤田宇多子, 馬場絢子, 山田理絵, 中里晉三, 遠藤希美,

2019年8月10日(土)に、2019年度カレッジ夏期コース第4回「社会的養育のいま」が開催されました。

児童福祉施設での養育支援などの社会的養育を切り口に「家族」のあり方を考えるレクチャーおよびワークとなりました。講師として高橋亜美さん(アフターケア相談所ゆずりは/アフターケア事業全国ネットワーク)、川辺康子さん(西成チャイルド・ケア・センター/にしなり☆こども食堂)のをお招きし、リサーチ・アシスタントの中里晋三さんによる司会・ファシリテーションで、講師のレクチャーおよびインタビューが行われました。ワークではレクチャーに基づいて参加者のみなさんでグループディスカッションを行いました。

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 まず、中里さんより、社会的養育についての基礎的な知見を概説していただきました。私はレクチャーを受けるまで、社会的養育というと児童相談所や児童養護施設をイメージしていました。しかしそのイメージは覆され、社会的養育とは子どもの育ちを社会で支える営み全体を指す幅広い概念であり、保護・生活・自立支援といった様々な段階で各施設がそれぞれ機能していることを学びました。そうした施設の中で、アフターケア相談所ゆずりはと、にしなり☆こども食堂がどのような機能を持つのかを聴いた後、高橋さんと川辺さんのレクチャーに移りました。

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アフターケア相談所ゆずりはは養護施設を巣立った人たちの自立支援の相談窓口となるところです。こちらの施設の高橋さんは、ご自身が児童養護施設の職員としてこどもたちと関わった経験や、設立の経緯や現状を幅広くお話してくださいました。養護施設出身の人たちは、社会生活が過酷になっても適切な公的支援を受けないことが多々あるそうで、彼らは「誰にも頼ることなく生活する」ことを「自立」として捉えているように感じました。一方、高橋さんは「誰かに相談しつつ試行錯誤する」ことこそが「自立」の道に繋がるという思いで活動しているように感じました。「自立」とは何なのか、私自身も考える機会となりました。

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にしなり☆こども食堂は要養護児童対策地域でこども達を見守る機関です。にしなり☆こども食堂の川辺さんが設立の経緯とこども食堂でのエピソードを話してくださいました。その後、中里さんによる川辺さんへのインタビューが行われました。こども食堂が世間一般的には必要最低限の食事を提供するイメージが強いようですが、実際は食事の提供以外にも様々な活動を行っており地域の人々と交流しつつ学ぶ場として機能していることを学びました。

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グループディスカッションでは、今回のレクチャーに関するテーマを複数提示し、それに基づいて参加者同士でディスカッションを行いました。最後の全体ディスカッションではグループディスカッションでの内容を共有しつつディスカッションを行いました。今回のコースは「家族と子育てを考える」をテーマとしていますが、このテーマを社会全体という広い枠組みで捉える広い良い機会になったのではないでしょうか。 (報告:遠藤)

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