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【報告】<現代作家アーカイブ>文学インタビュー第16回:村田喜代子氏

2019.07.02 武田将明

2018年7月11日に、小説家の村田喜代子さんへの公開インタビューが京都大学時計台記念館において開催された。

東京以外の地で公開インタビューが行われるのは飯田橋文学会としては初の試みとのことで、聞き手役の報告者としては開始直前まで色々と心配していたが、実際にインタビューが始まると、たちまち村田喜代子さんのお話しに会場全体が巻き込まれることとなり、結果として、ひたすら「村田ワールド」を実体験するという何ともぜいたくな会となった。自作についてインタビュー形式で語るとなると、小説家の中には、ほとんど批評家のように分析的に語る方々もおられるが、村田さんの場合は、そうした解釈者的ふるまいはせず、当該作品のサイドストーリーとなるような不思議なエピソードをいくつも開陳するという「語り部」的な姿勢を貫いておられた。また、インタビューの最後、フロアの方々に向かって丁寧に御礼を述べておられた真摯な村田さんのご様子も、たいへん印象に残っている。


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報告者:小林久美子(京都大学文学研究科)

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