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【刊行】考えるとはどういうことか――0歳から100歳までの哲学入門

2018.09.27 梶谷真司, 出版物

東京大学総合文化研究科教授・UTCPセンター長の梶谷真司が幻冬舎より『考えるとはどういうことか――0歳から100歳までの哲学入門』を刊行しました。

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幻冬舎HPより

内容紹介

「考えることは大事」と言われるが、「考える方法」は誰も教えてくれない。
ひとり頭の中だけでモヤモヤしていてもダメ。人と自由に問い、語り合うことで、考えは広く深くなる。
その積み重ねが、息苦しい世間の常識、思い込みや不安・恐怖から、あなたを解放する――対話を通して哲学的思考を体験する試みとしていま注目の「哲学対話」。その実践から分かった、難しい知識の羅列ではない、考えることそのものとしての哲学とは? 生きているかぎり、いつでも誰にでも必要な、まったく新しい哲学の誕生。


目 次

はじめに
出会い
生まれてから死ぬまで
哲学のイメージが変わった?
哲学=「考えること」の難しさ
「考えること」と「自由になること」

第1章 哲学対話の哲学
1. 哲学対話とはどのようなものか?
 「子どものため」は「みんなのため」
 考える体験としての対話
 いろんな人と話す
 輪になって座る
 体で感じる哲学
 対話は終わった後に始まる
2. 哲学対話のルール
 ルールが対話を哲学的にする
 何を言ってもいい場はない
 語る自由を奪う教育
 否定的態度をとらない
 話さずに聞いている自由
 問うことの難しさ
 問わない方がいい?
 ダイジョウブという魔法の言葉
 知的な安心感とは?
 対等に話すための制約
 開かれた終わりのない対話へ

第2章 哲学の存在意義
1. 哲学対話の効用
 なぜ「何のために」と問うのか?
 何のための哲学対話か?
2. 自由のための哲学
 自由のいろいろ
 感覚としての自由
 考えることで自由になる
 他者と共に自由になる
3. 責任のための哲学
 ポジティヴな意味の責任
 奪われる自由と負わされる責任
 自由と責任の回復
4. 自分のための哲学
 哲学は誰のものか?
 哲学は恋愛のようなもの

第3章 問う・考える・語る・聞く
1. 問うことと考えること
 問うことではじめて考える
 問うことは自ら問うこと
 哲学の問いと哲学的な問い
 とりあえず問う
 問いを問い、問いを重ねる
 〈基本的な問い方〉
 〈時間と空間を移動する〉
 〈小さな問いから大きな問いへ〉
 〈大きな問いを小さくする〉
 問いではない問いを問う
 答えのある問いの大切さ
2. 考えることと語ること
 語ることが考えに形を与える
 自分の考えは話さなくていい?
 あふれる他者不在の語り
 語ってから考える
 多ければ少なく、少なければ多く
 いろんな人と対話する
 子どもと対話する意義
 誰でも考えを語れるようになる
3. 語ることと聞くこと
 人の話は聞いていない?
 「受け入れる」ではなく「受け止める」
 「理解する」ではなく「受け止める」
 聞くことは場を共有すること
 言葉以前の対話的関係

第4章 哲学対話の実践
1. 用途と参加者
 哲学対話の用途
 人間関係を作ることの大切さ
 参加者の多様性
 普通はいない人を入れる
 子どもを入れる
 赤ん坊でもいい
 その場にいるだけでいい
2. 場の作り方
 会場の選び方と準備
 会場の選び方
 会場の広さ
 必要な物品
 会場の設営と片づけ
 グループ分けと座り方
 質問ゲーム
 自己紹介
 問い出しと問い決め
 いろんな問い出しの方法
 ①ゼロから始める
 ②テーマから始める
 ③素材から始める
 コミュニティボールの効用
3. 対話の進め方
 始め方
 進行役(ファシリテーター)の役割
 板書とメモ
 対話の良し悪し
 終わり方
 反省せず、何度もやる

おわりに
 単純化した極論?
 学校教育の否定?
 ありがちな日本人論?

あとがき


幻冬舎plus紹介記事

第1回 「哲学」は、生きているかぎり、どんな人にも必要だ
第2回 哲学は物好きや変人がやる怪しいこと?
第3回 「考えること」はなぜ大切か? その本当の理由

「誰だって哲学の生まれ故郷に行くことができる」國分功一郎さん推薦!

HARBOR BUSINESS紹介記事

誰も教えてくれない「考える力」の学び方――哲学的対話への誘い

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