Blog / ブログ

 

【刊行】中山剛史・信原幸弘編著『精神医学と哲学の出会い――脳と心の精神病理』

2013.04.12 信原幸弘, 石原孝二

中山剛史・信原幸弘編著『『精神医学と哲学の出会い――脳と心の精神病理』』(玉川大学出版部、2013年)が刊行されました。

EPP_2013.jpg

玉川大学出版部のウェブサイトより)

精神医学の進展により、うつ病や双極性障害、統合失調症などの精神疾患の原因やメカニズムが、次第に明らかになりつつある。脳神経生物学、精神療法、臨床哲学、科学哲学、実存哲学の専門家が、精神疾患とは何か、心とは何かについて、各領域の立場から最先端の研究成果を交え論じる。精神医学と哲学をめぐる座談会を収録。

目次

はじめに――精神医学の新展開と哲学(中山剛史)

第I部 精神医学の現場から

1 精神疾患の生物学的研究の課題(加藤忠史/理化学研究所脳科学総合研究センター・シニア・チームリーダー)
2 精神医学とは何か――統合失調症を通して考える「脳とこころと生活」の医学(笠井清登/東京大学大学院医学系研究科教授)
3 認知行動療法家は何をしているのか(榊原英輔/国立精神・神経医療研究センター病院第一精神診療部精神科レジデント)
4 精神療法は精神医学の方法論について何を語るか――精神医学基礎論(Philosophy of Psychiatry)の観点から(田所重紀/千葉大学医学部附属病院精神神経科医員)
5 精神医学と治療のアポリア(生田孝/聖隷浜松病院精神科部長)
6 子供の死における想像上の過去――助産師Bさんの語りから(村上靖彦/大阪大学大学院人間科学研究科准教授)
7 現代精神医学における正常/異常概念の検討(加藤敏/自治医科大学精神医学教室教授) 

第II部 精神医学の哲学

8 妄想と合理性(信原幸弘/東京大学大学院総合文化研究科教授)
9 医療の科学化と精神医学(横山輝雄/南山大学人文学部教授)
10 精神病理学者ヤスパースから見たヘルダーリンとファン・ゴッホ――精神疾患における人間存在の「深淵性」(中山剛史/玉川大学文学部准教授)
11 <不安>と「不安障害」(松丸啓子/高千穂大学人間科学部教授)
12 発達障害と脳科学―教育にとって何ができるのか(河野哲也/立教大学文学部教育学科教授)
13 「精神障害の診断・統計マニュアル」(DSM)と医学モデル(石原孝二/東京大学大学院総合文化研究科准教授)

第III部 座談会 精神医学と哲学の出会い

あとがき(中山剛史)

Recent Entries


  • HOME>
    • ブログ>
      • 【刊行】中山剛史・信原幸弘編著『精神医学と哲学の出会い――脳と心の精神病理』
↑ページの先頭へ