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時の彩り(つれづれ、草) 100

2010.03.23 小林康夫

100回目

当ブログもとうとう100回目。

ちょうど3年目が終わるところで、グローバルの時代の第Ⅰ期が終了して、第Ⅱ期に移行する時期で区切りではある。これまでの活動を中心的に支えてくれた西山さん、平倉さん、森田さんなど就職がきまって「巣立って」行く人たちも多く、わたしとしては、4月より単なる延長ではなく、新しい人たちと新しい展開をしたいと考えている。

グローバルCOEの予算もあと2年間。わたしとしては、あと2年だけはこの国際拠点のためにエネルギーを注ぐ決意。ポストCOEのことも考えつつ、思いっきり自由な展開をはかりたいと思うが、さあ、どうなるか。どうぞよろしくお願いいたします。
(しかし、100回続いたけど、わたしにはブログへの情熱はないなあ・・・楽しみにして読んでくださった小数のみなさまに感謝を!)

 
「正義」

で、パリ通信も途切れてしまったけれど、あの後、パリ第8大学のピエール・バイヤールさんらと打ち合わせをして、パリ第8と第10がニュースクールやバークレーなど世界に呼びかけて設立しようとしている「政治研究の国際拠点」にUTCPも加わることを要請され、承諾。来年1月には駒場で「正義」をめぐって政治哲学の国際集会をもつことを合意してきた。

こういう協議で即時に現場で判断して決定できるスピードがUTCPのような組織の最大の利点。現代では決定のスピードがきわめて重要。速度の哲学が必要とされるところではある。(ついでに言うと、前回触れた「キタノ・タケシ」展ですが、ノーコメント。感動しなかったということですね。)

 
ミッシェル・ドゥギーさん

もうすでに西山さんが写真つきでブログをアップしていますが、昨夜は、――若いお二人はまた会えるけど――ドゥギーさんが今日、離日だと言うので、会いにでかけました。昨年の「哲学と大学」シンポでもお世話になったし、お礼も申し上げたかったのですが、詩の運命についての会話ができたのは楽しかったですね。リラックスした雰囲気での会話で、わたしとしては、ようやくこの詩人の人柄の一端に触れた思いでした。

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