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時の彩り(つれづれ、草) 091

2010.01.01 小林康夫

頌春

みなさま、新年おめでとうございます。

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グローバルCOEとなったUTCP第2期も今年は4年目に突入します。

事業仕分けなどもあり、来年度の予算がどうなるのか不安がないわけではありませんが、原則的にはあと2年の活動です。しかし、この間に世界のさまざまな研究拠点との連携は飛躍的に発展深化しました。

今年1月早々、北京大学でNYUとわれわれ東大と結ぶ三つの拠点が「批評」の可能性をめぐって持続的な拠点を形成するための起動シンポジウムがおこなわれます。またBESETOの会議も今年はソウルで開かれることになっています。それだけではありません、この年末の3日間のあいだのことにしても、昨年の夏にUTCPが招聘したモイシュ・ポストーン先生が1月末に来日するという報せがあり、ごいっしょにワークショップを行うことを計画していますし、また、ブエノスアイレスのフランシスコ・ナイシュタットさんからは、去年につづいて、新年の挨拶かわりの詩が送られてきています。12月に駒場にお迎えしたパリ第8大学のみなさんからも挨拶が届きました。われわれがかかげた継続的、双方向的、創造的な国際交流は加速度的に進んでいます。

今年は、この活動がグローバルCOEの予算のあとにも継続されるべく新しい組織を立ち上げる努力をしなければならないと思っています。みなさまのお力添えをお願いしたいと思います。

人間が人間の存在について考えることの重要性はますます増えている、いや、極限的に、危機的に、激しくなっています。大学という場所の「魂」にほかならないこの使命を、内外の研究者とともに果たしていきたいと願っています。

 
この願いの激しくあらんことを!


みなさま、どうぞよろしく。

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