【新学期ブック・フェア】「大学の未来 教養の行方」
「UTCPのブログ、読んでいます。今度、一緒にブック・フェアを企画しませんか」――東大駒場生協書籍部の辻谷さんに声をかけられたのは、晩冬のまだ冷たい北風のなかで梅の花が咲き溢れていた時節のことでした。
新学期ブック・フェアに向けて、「大学の未来 教養の行方」と題して数十点の選書をしました。選出されたのは、廉価で手軽な新書も含めて、大学、教養、人文学を哲学的・思想的に問うきっかけとなる書籍です。浅春の強い雨風によって桜の花が散った時節、新しい担当者・渡辺さんの尽力によって、生協書籍部入口の目立つ棚でフェアが始まりました。
他の大学生協さんもこの企画に賛同していただき、東大本郷書籍部、北海道大学生協、東北大学生協でも同じフェアを開催していただけることになりました。大学や教養、人文学の停滞や危機を実感しているのは大学教員や研究者だけではなく、本の現場に携わる書店員もまた同じ意識を共有していることがよく分かりました。新学期というとても忙しい時期に面倒なフェアに骨を折っていただいた担当者の方々に心から感謝する次第です。
上記の大学生協にお立ち寄りの際には、足を止めていただければ幸いに思います。
（文責：西山雄二）
⇒ブック・フェア「大学の未来 教養の行方」選書リスト（PDF）
