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【報告・紹介】研究会「権力と表象」―イメージの作法―

2008.02.01 └イメージの作法, 平倉圭, 井戸美里, 河村彩, 宇野瑞木

本研究会はUTCPの井戸美里と、東京大学大学院表象文化論専攻の坂口さやかさんが中心になって行われているものです。今後、活動の様子をUTCPブログにて報告していきます。

イメージを読み解くことはどのような行為によって可能になるのでしょうか。この研究会は、決してある1つの有効な理論的枠組を導き出すことを最終的な目標としているわけではありません。イメージを成り立たせるさまざまな要素――作品内部の様式的側面から、制作者(わかっている場合)や受容者との関わり、政治性、鑑賞される(あるいは上演される)場など――を考慮にいれつつ、それぞれのイメージへのアプローチを手探りで模索していこうと考えています。

この研究会では、まず、イメージを論じるために必要なテキストを共有することから始めることにしました。参加者はそれぞれ扱う時代や地域が異なりますが、これまではそれぞれの専門にとって必読と思われるものを紹介し議論するという形で進めてきました。第4回からは、さらに掘り進めた内容の発表に進んでいます。(文責:井戸美里)

参加メンバー:
井戸美里(表象D/UTCP・呼びかけ人)/坂口さやか(表象D・呼びかけ人)
宇野瑞木(表象D)/河村彩(表象D)/平倉圭(UTCP)/本田晃子(表象D)
大橋完太郎(表象助手)

これまでの研究会の軌跡:

★第1回 2007年10月31日(水)18時半より コラボレーションルーム2
対象テキスト:T.J.Clark (Timothy James Clark), Farewell to an Idea: Episodes from a History of Modernism, Yale Univ. Press, 1999.
発表者:河村彩(東京大学大学院博士課程)

★第2回 2007年11月8日(木)18時半より コラボレーションルーム1
発表者:坂口さやか 本田晃子(東京大学大学院博士課程)
坂口「ルドルフ二世の帝国理念表象について」
本田「イワン・レオニドフのマグニトゴルスク・プロ ジェクトについて」

★第3回 2007年12月12日(水)18時より コラボレーションルーム3
対象テキスト:千野香織「日本美術のジェンダー」『美術史』43(2)、1994年3月
千野香織・亀井若菜・池田忍「ハーヴァード大学美術館蔵『源氏物語画帖』をめぐる諸問題」『国華』1997年8月
発表者:井戸美里(東京大学大学院博士課程/UTCP)

★第4回 2008年1月30日(水) 17:00~19:00 101号館研修室
「イメージは踊る、イメージを踊る―『残存するイメージ』から『孤独のダンサー』へ」
対象テキスト:
ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『残存するイメージ――アビ・ヴァールブルクによる美術史と幽霊たちの時間』(人文書院、2005)
Georges Didi-Huberman, Le Danseur des solitudes, Paris : Minuit, 2006.
発表者:竹内孝宏(東京大学)

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