【UTCP on the Road】小泉順也
中期教育プログラム「イメージ研究の再構築」を中心に、2009年10月から2年半のあいだ、特任研究員としてUTCPに携わりました。グローバルCOEとしての活動が区切りを迎えるなかで、思うところを綴ってみます。 続きを読む |
中期教育プログラム「イメージ研究の再構築」を中心に、2009年10月から2年半のあいだ、特任研究員としてUTCPに携わりました。グローバルCOEとしての活動が区切りを迎えるなかで、思うところを綴ってみます。 続きを読む |
私の好きなドイツ語に「シュピールラオム(Spielraum)」というものがあります。シュピールラオムとは、文字通りに訳せば、「空き地・遊びの空間(playground)」であり、「自由の余地」を意味することができる語です。特任研究員として二年間所属したUTCPでの「研究」の日々は−−−−それを一言で表すとすれば−−−この意味で「自由」でした。 続きを読む |
UTCPが21世紀COEからグローバルCOEへと衣替えをしたときから、わたしはUTCPの多種多様な活動に携わってきました。ちょうどそれはわたしが博士課程に入って少ししてからのことで、それこそ右も左もわからないのに、新たな知がそこで生成される「哲学の現場」に投げ入れられたと言えましょう。いくども失敗をし、恥もかなり上塗りしましたが、それでもわたしはUTCPで多くのことを学び、多くのものをいただいたと思っています。考えさせられることも多かったです。そのひとつに新しい大学院教育があります。 |
私にとってのUTCP最後の年は、〈3・11〉の東日本大震災の影響のなかで唐突に終わりました。私は、福島県生まれ、宮城県育ち、そして地震当日も仙台にいました。地震の直後に原発が爆発、放射能汚染の拡散を恐れてすぐに子どもを連れて関西に避難しました。それから3月末日まで関西を放浪し、そのまま4月1日に東京経済大学に着任しました。 続きを読む |
UTCPには2010年度の1年間,お世話になりました.その間に感じたこと,そして今思うことを,個人的に率直な形で書いてみたいと思います. 続きを読む |
生来抽象的に物事を考えるのが苦手なので、具体的にUTCPが私に何を与え、何を感じさせてくれたのか、という点について簡単に述べたいと思います。 |
PD研究員として半年、特任講師として1年間、UTCPでの研究活動および業務に従事させていただきました。それ以前にはあくまで一参加者として外から催しに加わっていただけなので、イベント参加者/研究員/スタッフという、グレードが異なる三様の関わり方ができたのではないかと思います。ここではあくまで自分なりに、UTCPにまつわる思いを書き留めてみたいと思います。 続きを読む |
グローバル化、あるいは哲学的には「歴史の終焉」とも名指される90年代以降の動向のなかで、世界各国はますます一つの同じ状況を共有するようになりつつある。とすると、現在の日本の状況に応答しようと試みる政治的思考は、いまや日本の特殊な文脈にとどまらない普遍化可能性をも持ちうるはずである。 続きを読む |
人にはそれぞれ思考の原風景とでも言うべきものがあると思う。「満足いくものが書けたとき、そこには風景が見える。自分の書いたものの中に風景が見えるか、見えるとすればそれはどんな風景なのだろうか」――「哲学と教育」の第3回フォーラムに参加すべく乗り込んだパリ行きの飛行機の中で、西山雄二さんと長時間話した中で一番心に残っている言葉だ。彼の答えは、「誰かに手を差し出している風景かな。『握手をしよう』って」というものだった。これはとても彼らしい答えだ。以来何となく考えてみた。「私は?」 続きを読む |
2008年度に就職が決まったUTCP若手研究員のみなさんに、「わたしとUTCP」について語ってもらうという新しいコーナーです。題して「UTCP on the Road」。第一弾は、郷原佳以さん(フランス文学)。 続きを読む |
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