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【刊行】ことばを紡ぐための哲学 東大駒場・現代思想講義

2019.04.24 梶谷真司, 中島隆博, 石原孝二, 石井剛, 村松真理子, 原和之, 清水晶子, 星野太, 出版物

東京大学東洋文化研究所教授の中島隆博と東京大学大学院総合文化研究科教授の石井剛 が、白水社より『ことばを紡ぐための哲学 東大駒場・現代思想講義』を刊行しました。

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白水社HPより


『ことばを紡ぐための哲学 東大駒場・現代思想講義』

内容紹介

ことばの過剰に抗して
「魂の救い」としての人文知

「炎上」からヘイトスピーチまで、敵が敵を生む〈ことばの過剰〉に抗して、ともに生きる場を恢復する、「知の技法」のこれから

いま世界を覆っているのは、真実の声をかき消すほどの過剰なことばの氾濫である。インターネットでSNSを開くと、そこには匿名性をいいことに罵詈雑言が溢れ、次々に「炎上」が起こり、敵が敵を生んでいく。ことばへの応接はかつてないほど困難を極めている。
本書は、東京大学教養学部で行なわれた講義「グローバル化時代の現代思想」をもとにしている。きっかけは、2011年の東日本大震災と原発事故だった。
この災害を近代の必然ととらえたとき、「人文学」はいかなるあり方が可能なのか? 日常の感覚から思考を再出発し、学問の世界にもう一度、人間を取りもどすこと――その試みが本書ということになる。
食べる、味わう、話す、聞く、触れる、知る、分ける、待つ、耐える、歌う、忘れる、書く、隠れる……
ことばの過剰と氾濫から解放されたとき、近代社会が忘れた行為が恢復していく。福澤諭吉が軽んじた「味わう」という行為、「待つ」ことの背後にあった世界の持続、まだ「歌う」ことはできるのかという根源的問い、「隠れる」ことが孕む可能性。ともに生きる自由への珠玉の講義録。

主要目次

はじめに――知の地殻変動(中島隆博)

Ⅰ 日常という場で
食べる・味わう――(中島隆博)
話す・聞く――(梶谷真司)
触れる――(清水晶子)
座談会 来たるべきことばのために 前篇

Ⅱ システムに抗して
知る――(原和之)
分ける――(石原孝二)
待つ・耐える――(星野太)
座談会 来たるべきことばのために 後篇

Ⅲ <文の共同体>へ
うたう――(村松真理子)
書く・隠れる――(石井剛)

あとがき――(石井剛)
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