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【刊行】初期仏教 ブッダの思想をたどる

2018.12.12 馬場紀寿, 出版物

東洋文化研究所准教授の馬場紀寿氏が、岩波書店より『初期仏教 ブッダの思想をたどる』を刊行しました。

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岩波書店HPより

内容紹介

2500年前、「目覚めた者」が説いたのは、「自己」と「生」を根本から問い直し、それを通してあるべき社会を構想する思想だった。その教えは、古代インドのいかなる社会環境から生まれてきたのか。現存資料を手がかりに、口頭伝承された「ブッダの教え」に遡ることは可能か。最新の研究成果を総動員して、仏教の原初の世界をさぐる。


目次

はじまりの仏教

第一章 仏教の誕生
 1 アーリヤ人の社会
 2 都市化が新思想を生んだ
 3 ブッダと仏教教団
 4 ブッダのインド思想批判

第二章 初期仏典のなりたち
 1 仏教の変容
 2 口頭伝承された初期仏典
 3 「法と律」から「三蔵」へ

第三章 ブッダの思想をたどる
 1 結集仏典の原形をさぐる
 2 諸部派が共有したブッダの教え
 3 初期仏教の思想を特定する

第四章 贈与と自律
 1 順序だてて教えを説く
 2 「行為」の意味を転換する
 3 社会をとらえ直す

第五章 苦と渇望の知
 1 四聖諦と縁起の構造
 2 主体の不在
 3 生存の危機――苦聖諦
 4 生存を作るもの――苦集聖諦
 5 生存の二形態

第六章 再生なき生を生きる
 1 「自己の再生産」を停止する
 2 再生なき生――苦滅聖諦
 3 二項対立を超える道――苦滅道聖諦
 4 「アーリヤ」の逆説的転換

ひろがる仏教

あとがき
引用経典対照表/主要参考文献
付記 律蔵の仏伝的記述にあるブッダの教え/図版出典一覧

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