【刊行】戦国期風俗図の文化史 吉川・毛利氏と「月次風俗図屏風」
京都工芸繊維大学の講師でUTCP研究協力者の井戸美里氏が吉川弘文館より『戦国期風俗図の文化史 吉川・毛利氏と「月次風俗図屏風」』を刊行しました。
吉川弘文館HPより
『戦国期風俗図の文化史 吉川・毛利氏と「月次風俗図屏風」』
内容紹介
序 本章のねらい
第一部 成立と伝来―「月次風俗図屏風」の主題・モティーフ分析
第一章 「月次風俗図屏風」の成立―旧岩国藩吉川家伝来について
第二章 「月次風俗図屏風」の主題とモティーフ選択―戦国期武家故実との関わりから
第二部 文学・芸能・空間―「月次風俗図屏風」の図像学
第一章 名所絵としての「吉野図屏風」―継承される図像の意味
第二章 松の絵と能舞台をめぐる一考察―雲谷派関連の資料を中心にして
第三章 描かれた富士巻狩の物語―幸若舞曲「曽我物」と「曽我物語図屏風」の位相
第三部 在地性―「月次風俗図屏風」と安芸・周防
第一章 『田植草紙』の成立背景について―その伝承圏と信仰基盤
第二章 海を越える「耕織図」―「四季耕作図屏風」の景観描写
結 今後の課題
あとがき
口絵・挿図・挿表一覧
索引
あとがきに、UTCPでの研究活動にかかる記述がございました。小林康夫先生、中島隆博先生、そして、UTCPに所属していた研究者たちとの交流が井戸氏の研究人生の原点となったとのことです。今後も研究交流を重ね、更なるご活躍をされますことをお祈り申し上げます。