【刊行】分断された時代を生きる
白水社から出版されました『知のフィールドガイド~分断された時代を生きる』に、東京大学教養学部人気公開講座として、小林康夫、武田将明、桑田光平、石井剛、竹峰義和の公開講座が書籍化されました。
白水社 HP参照
分断された時代を生きる
目次
「知識」から「教養」へ 石井洋二郎
Ⅰ さまざまな思考のかたち
フィクションの冒険者たち――クルーソー、ガリヴァー、サルマナザール 武田将明
アメリカ文学名場面集 吉国浩哉
外国語の不思議・日本語の不思議 石井洋二郎
哲学に触れる/感情に触れる――トマス・アクィナスを読みながら 山本芳久
エスノグラフィーで現代中国を学ぶ 阿古智子
南米ベネズエラの音楽と文化 石橋 純
Ⅱ 木から森を考える
科学の興奮と詩の精密さ――ウラジーミル・ナボコフの文学 秋草俊一郎
マクレーが未来に託す言葉――「フランダースの野に」を読み継ぐ試み アルヴィ宮本なほ子
ミッキーマウスのユートピア的身体――ドイツにおけるディズニー・アニメ受容 竹峰義和
見ることの冒険――ジャコメッティの《終りなきパリ》をめぐって 小林康夫
何を食べるか、食べないか――M・K・ガーンディーの模索 井坂理穂
Ⅲ 現代にこだまする歴史
『万葉集』はこれまでどう読まれてきたか、これからどう読まれていくだろうか 品田悦一
「愛すべき」論理と「信ずべき」倫理はどこに?――中国が哲学に出会ったとき 石井 剛
「現代アート」の現代性について 桑田光平
女と男と子どもの近代――啓蒙期フランスの変化から見る 長谷川まゆ帆
ホメロスと叙事詩の伝統 日向太郎
Ⅳ 分断を乗り越えるために
現代マスメディアの起源へ――戦間期〈婦人雑誌〉とは何か 前島志保
戦後経済史のなかの原子力発電 定松 淳
移民、人権、国境を考える――ヨーロッパからの視点 増田一夫
あとがき 松田良一