【刊行】『精神医学の哲学 1 精神医学の科学と哲学』
東京大学出版会より『精神医学の哲学 1 精神医学の科学と哲学』が刊行されました。本書はUTCPの石原孝二、信原幸弘が編著者となっています。
精神医学の哲学 1
精神医学の科学と哲学
石原 孝二 編, 信原 幸弘 編, 糸川 昌成 編
ISBN978-4-13-014181-9, 発売日:2016年08月下旬, 判型:A5, 240頁
内容紹介
精神障害の分類と診断が難しいなか,哲学や精神医学は精神障害とどのように向き合うのか.思考吹入や妄想についての哲学的考察に加え,現象学的精神病理学や精神分析の現状,そして現代の精神医学のさまざまなアプローチの到達点を総観する.【シリーズ全3巻/第1回配本】
主要目次
第1章 総論――精神医学の科学と哲学(石原孝二)
第1部 精神医学と哲学
第2章 思考吹入と所有者性(信原幸弘)
第3章 妄想の形成と維持――二要因理論と予測エラー理論(宮園健吾)
第4章 現象学と精神病理学(トーマス・フックス/田中彰吾訳)
第5章 精神分析の実践と思想(立木康介)
第2部 精神医学の科学論
第6章 症候群としての統合失調症――生物学的研究からの再検討(糸川昌成)
第7章 ポストモノアミン時代の精神薬理学――シニシズムを超えて(黒木俊秀)
第8章 認知行動療法の基礎と展開(石垣琢麿)
第9章 生物・心理・社会モデルの折衷主義を超えて――ガミーの多元主義とヤスパースの方法論的自覚(村井俊哉)