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【刊行】『表象文化論講義 絵画の冒険』

2016.06.30 小林康夫

UTCP前センター長で現青山学院大学特任教授の小林康夫氏が、東京大学出版会より『表象文化論講義 絵画の冒険』を刊行されました。

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東京大学出版会サイトより

リベラルアーツ 
表象文化論講義 絵画の冒険

小林 康夫
ISBN978-4-13-083068-3, 発売日:2016年06月下旬, 判型:A5, 352頁

内容紹介
西欧絵画の歴史を概観し,具体的な作品に目をとめつつ,それがどれほど深く広い人文知に根付いているか,関連テクストをヒントに読み解くことで,美術史を大きく超えた「表象」の根源的な枠組み=エピステーメの変化を描き出す.人間存在の鏡としての絵画から世界を見る試み.


主要目次
I ルネッサンス
第1講 絵画とは何か?――序論 
第2講 絵画の誕生――自然を師として
第3講 透視図法(パースペクティヴ)の誕生――表象空間の成立
第4講 人体比例の秘密――差と理性
第5講 双子のヴィーナス――天上と地上 
第6講 運動と力―― 〈火〉の出来事にはさまれて 
第7講 優美と驚異――迷宮あるいは重力の不在

II バロックからロマン主義へ
第8講 バロックの襞――演劇性と響き
第9講 鏡と墓――絵画による絵画論
第10講 輪郭であるよりは振動―― 〈光の部屋〉/〈夜の空間〉
第11講 事物の感情・生命の美――静物画の秘密
第12講 無限への情念・世界の崇高――風景画の〈眼〉
第13講 絵画の虐殺――そして〈眼のための饗宴〉

III モデルニテ
第14講 犯罪あるいは無関心――モデルニテの誕生 (1)
第15講 〈衝撃〉の美学・〈表面〉の輝き――モデルニテの誕生 (2)
第16講 造形空間の破壊――光・石・水 
第17講 肉体の〈激しさ〉あるいは魂の温度――〈性〉という床面 
第18講 パリからの逃走―― 〈絵画〉の南あるいは実存の子午線
第19講 絵画のディコンストラクション――空間化そしてOrgie

IV 絵画の〈爆発〉
第20講 コンポジションと感情 (1) ――絵画の悪魔祓い 
第21講 コンポジションと感情 (2) ――魂 vs.精神,立ちのぼる音楽
第22講 絵画は運動する――「なんちゃって」と「クソッタレ」
第23講 無意識のイメージ―― 〈謎〉の劇場
第24講 顔の出現――終わりなき〈見ること〉
第25講 洪水のあとの野兎――絵画の野生に向かって
第26講 つきまとう表面・〈どこでもない場所〉 ――カムフラージュの中に消える
第27講 終章―― 〈まとめ〉にかえて

あとがき

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