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【報告】東京大学―北京大学合同ウィンターインスティテュート(1)

2016.02.04 中島隆博, 林少陽, 川村覚文, 柳忠熙, 新居洋子, 橋本悟, 菊間晴子

2016年1月5日から15日の2週間にかけて、東京大学は北京大学と合同で批評(批判)理論に関する合同ウィンターインスティテュートを開催しました。

本インスティテュートは、北京大学中国文学科(担当責任者:張旭東教授)をカウンターパートに、今後継続的に行われていく予定です。第一回目にあたる今年度は、東京大学東洋文化研究所において、北米中心の地域研究について、東アジア及びヨーロッパの文学・歴史・哲学そして政治思想的伝統を批判的に検討しつつ、再考することを目的とした連続セミナーが、東京大学と北京大学の大学院生を対象に開催されました。今回から数回にわけて、実際のプログラムにおける活動に関して報告いたします。

***
1月5日19時より、東京大学東洋文化研究所501にて、ウィンターインスティテュート参加者の顔合わせの会が行われた。ピザを囲んでの和やかな雰囲気の中、11名の参加学生(北京大学から5名、東京大学から6名)による簡単な自己紹介と合わせて、北京大学の張旭東氏、蒋洪生氏、そして東京大学の中島隆博氏から、開催にあたってのご挨拶をいただいた。

10年来の友人同士である張氏と中島氏は、国境を超えた知的交流の重要性を強調された。我々学生の世代には、世界の人々を隔てる境界を越え出し、それを打ち砕くことが求められている。そのための手段として、英語はもちろんのこと、第二・第三の外国語を積極的に身につけることが必要だと語られた。先生方の言葉からは、本インスティテュートを若い世代の学術的な国際交流のきっかけとしたい、という思いが強く感じられた。挨拶の後は、それぞれの研究テーマや趣味等について、自由な会話を楽しんだ。

報告者にとってとりわけ印象的だったのは、張氏の「知的親交は一生涯続く」という言葉だった。日中双方から様々な関心を持った参加者が集まり、「批評理論」について共に考えるというこの機会の貴重さを実感し、翌日からの共同授業に期待を膨らませた夜であった。

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文責:菊間晴子(東京大学大学院博士課程・UTCP)

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