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【報告】2015年度東京大学-ハワイ大学比較哲学夏季インスティテュート(7)

2015.09.29 梶谷真司, 中島隆博, 川村覚文

引き続き、2015年8月に行われたハワイ大学と東京大学の比較哲学インスティテュートについての報告です。今回は、8月16日の高野山金剛峯寺参詣の模様について、東京大学文科一類の上田有輝さんと大畑毅志さんに執筆してもらいました。

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UTUH Summer Institute14日目、8月16日の様子をご報告したいと思います。
この日はいよいよ京都から高野山への移動の日でした。長い山登りを想像していたのですが、麓の極楽寺駅から高野山駅まではケーブルカーでほんの5分程度。車内アナウンスが日本語、英語に加えてフランス語でも行われていたことが印象的でした。何でも、高野山はミシュランで3つ星を獲得しているとのことで、フランス人の観光客がかなり多いようです。

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そこからバスに乗り、これから数日間お世話になる宿坊の蓮華定院に到着しました。荷物を置いて、蓮華定院の方に高野山を案内して頂きます。お寺というよりもむしろ城という言葉が似合ってしまうような堂々とした雰囲気の総本山金剛峯寺の伽藍や、土地の神様を祀る丹生都比売神社(神仏習合の一例ですね)、弘法大師が今も永遠の瞑想を続けていると伝えられる奥之院を見て回りました。深い緑の中に立ち並ぶ石碑や壮麗な建築物の数々が調和する美しさはもちろんのこと、一方で高野山中心部が便利な市街地として発展していることにも驚かされたのを覚えています。その後蓮華定院に帰り、お坊さんにお世話していただきながら大変立派な精進料理を頂きました。想像していたよりもはるかに過ごしやすい高野山でのこれからの数日間が、とても楽しみになりました。

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文責:上田有輝(東京大学文科一類)
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この日は京都から高野山へと移動し、壇上伽藍と奥の院を見学した。
私事ではあるが、実は高野山には中学生の頃に一度家族と訪れており、二回目であった。無論当時は高野山と空海に関しては名前しか知らなかったが、それでも高野山の持つ荘厳さに心を奪われたのを覚えている。京都から電車を乗り継ぎケーブルカーに乗ってようやく到着した高野山は生憎の雨ではあったが、一番驚いたのは外国人の多さであった。後に聞いたところによると高野山はかの有名なミシュランに載っているらしい。京都もそうであるが、伝統的な日本を感じられる場所の方が所謂外国の方が多いというのも昨今のグローバリゼーションを反映しているようで面白い。

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宿坊に荷物を置いた後は伽藍と奥の院の見学に向かった。伽藍に関してはガイドの方から話を色々と伺ったが、宗教都市としての高野山の歴史は思ったよりも古く、むしろあまりそれが知られていない方が意外であった。奥の院は設定としては死後の世界という位置づけらしく、テーマパークのような一種の擬制の世界に入り込むのが私は日頃から好きなので非常に楽しかった。数々の有名な歴史上の人物の墓所が点在する他、最終的には永遠の瞑想に入られた空海との対面(所謂対面ではないが)もあり、存分に楽しめた。宿坊も趣があり、有意義な高野山滞在の良い幕開けとなった。

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文責:大畑毅志(東京大学文科一類)

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