【報告】P4Eワークショップ:子どものための哲学対話—Philosophy for Children—
2015年5月23日(土)、東京大学駒場キャンパス21KOMCEE 301、302を会場に、今年度2回目の「P4Eワークショップ:子どものための哲学対話—Philosophy for Children—」が開催されました。本ワークショップは「NPO法人こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ」主催、対象を4歳から6歳までの未就学児およびその保護者15組と限定して行われました。
今回で三回目を迎えた「こどものための哲学対話」、前回までより少し落ち着い た雰囲気で始まりました。
今日の対話の素材はみんな大好き紙芝居。ホンモノの王様とニセモノの王様が、王様の座を争って勝負するお話です。紙芝居が始まるとみんなぐぐっと前のめりになり、食い入るように見つめています。ここからどんな、なぜなぜがでてくるのか楽しみです。
対話は子どもチームと大人チームに分かれてスタート!
「がんばれば王様になれるの?」
「強くなったら王様になれるの?」
色々な疑問に頭をひねって、イキイキと自分の考えを言えてます。
頭をひねったら息抜きのフルーツバスケットを挟んで充電タイム。
ようやくみんなの緊張もほぐれてきました。
後半の対話での「王様っぽくずっとしてれば王様になれるんだ!」という男の子の意見に、私も考えさせられました。
対話のあとは子どもと大人で内容をシェア。
大人が考えていた「ウソはついてもいいの?」という問いに子どもも興味津々でした。
大人はいつも「ウソはダメ」言ってるのにね。
帰り道やおうちでも、なぜなぜが続きそうな雰囲気でした。
武藤玉樹(NPO法人 こども哲学おとな哲学 アーダコーダ)
安部高太朗(UTCP RA研究員/東京大学大学院博士課程)