【報告】P4Eワークショップ:子どものための哲学対話—Philosophy for Children—
2015年4月25日(土)、東京大学駒場キャンパス21KOMCEE 301、302を会場に「P4Eワークショップ:子どものための哲学対話—Philosophy for Children—」が開催されました。本ワークショップは「NPO法人こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ」主催、対象を4歳から6歳までの未就学児およびその保護者15組と限定して行われました。
2015年3月にプレイベントを開催した、未就学児を対象とする「こどものための哲学対話」。
今回から2015年8月までの全5回、毎月第4土曜日開催の定期イベントとなりました。
記念すべき第1回は、トミー・ウンゲラーの絵本「すてきな3にんぐみ」を対話の素材としました。
大型絵本を、子どもも大人も一緒になって通読し、その後、大人と子どもの部屋に分かれて対話します。
おとなは40分間、絵本の中で感じたことについて、哲学対話を展開しました。
こどもは15分間の哲学対話ののち、10分間からだを使ったゲームをし、また15分間の対話をしました。
おとなと離れることで、不安を感じた子どもは、大人の部屋についていってもよいこととしました。
結果的に、10名ほどの子どもたちと、40分間の哲学対話+ゲームを体験することが出来ました。
対話の合間に、からだをつかった遊びを入れた結果、遊びの後はより活発に意見がでました。
絵本に登場した"塔"の形から「まるとさんかくはどっちがかっこいいのか」、といった問いもでました。
こどもたちの哲学対話には、セイフティとともに、身体性が重要なのだと再認識するイベントとなりました。
この第1回イベントで得た学びを、第2回イベントに活かしていきたいと思います。
幡野雄一(NPO法人 こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ)
安部高太朗(RA研究委員/東京大学大学院博士課程)