【刊行】『西学東漸と東アジア』
川原秀城編『西学東漸と東アジア』が刊行されました。
本書には、UTCPの石井剛とCPAG特任研究員の新居洋子が寄稿しています。

岩波書店サイトより
16世紀末中国でカトリック宣教を始めたイエズス会は,儒教知識人には哲学・科学を媒介とする宣教を試みる.伝えられたヨーロッパ最新の科学知識は,その後の東西両者の交流と対話によって,中国のみならず東アジアの文化に深甚な影響を及ぼした.従来の宗教史の枠組みでは捉えきれない実相を総合的な文化史として構築する最新論集. 
目次
前言
緒章
  川原秀城 
第1部
  第1章 明末天主教と死生観――中西対話の底に流るるもの―― 
    柴田 篤
  第2章 数学即理学--『幾何原本』とクラビウスの数理的認識論の東伝について――
    安 大玉
第2部
  第3章 清代前半の満洲語書籍にみる西欧の科学と宗教
    渡辺 純成
  第4章 西洋楽典の東漸--『律呂正義』続編について――
    川原 秀城
  第5章 戴震と西洋暦算学
    川原 秀城
  第6章 清朝中期の学と暦算の学
    川原 秀城
第3部
  第7章 科学精神と「理」の変容――中華民国初期における清代学術評価論争――
    石井 剛
  第8章 在華イエズス会士による中国史叙述
    新居 洋子
  第9章 『毛詩品物図考』より見た18世紀における新しい「知」の形成
    陳 捷
Further Reading/内容をより深く知るための文献案内
    高田佳代子
  
後言
索引






