【刊行】ロバート・N・ベラーほか編『宗教とグローバル市民社会 ロバート・ベラーとの対話』
2014.05.26
ロバート・N・ベラー、島薗進、奥村隆編『宗教とグローバル市民社会 ロバート・ベラーとの対話』が刊行されました。
本書は、2012年10月にUTCPで講演された故ロバート・N・ベラー氏が編者であるほか、UTCPの中島隆博氏が寄稿しています。
岩波書店サイトより
貧困,環境危機,核,エネルギー問題等,世界規模の困難が人間の未来を脅かすなか,それに対処するための倫理的な連帯の基盤とは? 『徳川時代の宗教』『心の習慣』等で著名な宗教社会学の巨人ロバート・ベラー(1927―2013)と2012年秋に行われた対話の記録.孤立を深める日本への警鐘として,死の直前に書かれたベラーの序文も収録.
目次
序 文
ロバート・N・ベラー(奥村隆訳)
編者まえがき
Ⅰ
グローバルな市民社会と市民宗教の可能性
ロバート・N・ベラー(松村圭一郎訳)
世界市民宗教はいかに可能か
宮島喬
Ⅱ
進化・遊び・宗教─人類進化における宗教について
ロバート・N・ベラー(奥村隆、後藤孝太訳)
ベラー VS.ベラー ――宗教をめぐるふたつの視点
奥村隆
Ⅲ
〔シンポジウム〕
ファンタジーの世界に閉じこもってはいけない ――環境危機と国際政治、そして人類の課題
問題提起:ロバート・N・ベラー
コメント:古矢旬、大澤真幸、ミラ・ゾンターク
進行:奥村隆、生井英考
IV
丸山眞男の比較ファシズム論
ロバート・N・ベラー(中島隆博訳)
日本はどこにいるのか
中島隆博
Ⅴ
人類進化における宗教
ロバート・N・ベラー(中村圭志訳)
「進化」と超越界の自立性 ――ロバート・ベラーの宗教論の到達地点 島薗進
島薗進