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【報告】立命館大学生存学研究センターとUTCP・L2プロジェクトの会合

2014.03.08 石原孝二, 清水将吾, 共生のための障害の哲学

2014年3月7日(金)、東京大学駒場キャンパス101号館2階研修室にて、立命館大学生存学研究センター(以下「生存学研究センター」)とUTCPのL2プロジェクト「共生のための障害の哲学」との会合が行われた。出席者(50音順)は、安部彰氏(立命館大学)、石原孝二氏(UTCP)、清水将吾(UTCP)、千葉雅也氏(立命館大学)、筒井晴香氏(日本学術振興会)、西成彦氏(立命館大学)、渡辺克典氏(立命館大学)、渡部麻衣子氏(東京大学)であった。

本会合では、生存学研究センターとUTCP・L2プロジェクトの将来の連携について話し合われた。まず、生存学研究センターとUTCPの双方から、これまでの活動について紹介があった。生存学研究センターは「障老病異」という概念を中心に据え、様々な研究および教育を展開してきた。(研究成果は雑誌『生存学』などで発表され、当事者の活動に関する豊かなアーカイブもある。)たとえば、センター長の西氏が所属される立命館大学大学院先端総合学術研究科はセンターの基幹組織の1つだが、「公共」「生命」「共生」「表象」という4つのテーマを掲げ、領域横断的な研究を通じ、「生存」すなわち「生きて在ること」についての研究が進められている。安部氏、渡辺氏、千葉氏からも、それぞれのご専門の観点からセンターについて詳しくご紹介いただいた。

領域横断的に知を集めて人間の根本的な問題を探究するという点で、生存学研究センターとUTCPの共通するところは大きい。また、とくにUTCPのL2プロジェクトとの比較においても関心は広く重なる。にもかかわらず存在する差異をそのままにしながら協力しあうのがよいとの石原氏の提案に賛同が集まり、会合は終了した。新年度を迎えるにあたり、新しい活動の始まりが期待される会合であった。

(報告:清水将吾)

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