【刊行】張景達・原田敬一・村田雄二郎・安田常雄編『講座 東アジアの知識人 第2巻 近代国家の形成‐日清戦争~韓国併合・辛亥革命』
張景達・原田敬一・村田雄二郎・安田常雄編『講座 東アジアの知識人 第2巻 近代国家の形成‐日清戦争~韓国併合・辛亥革命』が刊行されました。本書には、UTCPの石井剛(地域文化研究専攻)が「章炳麟と劉師培―北東アジア地政力学下の革命理論」を寄稿しています。
有志舎サイト
(裏表紙の内容紹介より)
19世紀末から20世紀初頭、東アジアは大きな転換期を迎えた。東アジア東隅の一国でしかなかった日本が、日清・日露戦争により植民地を獲得して、欧米にならった帝国となり、その日本の膨張に抵抗し続けた朝鮮はついに「併合」されてしまう。一方、アヘン戦争以来、半植民地の状態に置かれていた清国は辛亥革命により新しい国を創り出していった。アジアが、近代国家を形成する地域と植民地になっていく地域とに引き裂かれていく時代のなかで、互いに連鎖していく知識人たちの様々な思想を明らかにする。
目次
1.抵抗と革命
孫 文:深町英夫
田中正造:三浦顕一郎
幸徳秋水と初期社会主義者たち:山泉進
朝鮮の義兵将:愼蒼宇
ファン・ボイ・チャウ(潘佩珠):白石昌也
2.ナショナリズムの思想
徳富蘇峰と陸羯南:有山輝雄
内村鑑三:谷川 穣
梁啓超:吉澤誠一郎
朴殷植:康成銀
3.アジア主義
宮崎滔天:真鍋昌賢
章炳麟と劉師培:石井剛
愛国啓蒙運動と張志淵:井上厚史
玄洋社と黒龍会:初瀬龍平
4.言論と出版
黒岩涙香:原田敬一
添田唖蝉坊:能川泰治
申采浩:康成銀
張元済と商務印書館:川尻文彦
5.実業と国家
張 謇:陶徳民
渋沢栄一:見城悌治
李容翊 : 三ツ井崇