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【報告】L2プロジェクト「共生のための障害の哲学」第6回研究会

2013.05.24 石原孝二, 共生のための障害の哲学

2012年9月26日に開催された「共生のための障害の哲学」第6回研究会では、早稲田大学・人間総合研究センター招聘研究員の牛山美穂氏および日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)の小村優太氏による研究発表と、日本貿易振興機構アジア経済研究所(JETRO-IDE)主任研究員で元日本手話学会会長の森壮也氏による特別講演が行われた。

牛山氏は「アトピー性皮膚炎患者の抱える問題―病気と障害のはざまで―」というタイトルで、重症の成人アトピー性皮膚炎患者が抱える社会的な問題について発表を行った。小村氏は「イスラームにおける障害の表現」というタイトルで、コーランに見られる障害の取り上げられ方などについて研究発表を行った。そして森氏は「手話の言語学:手話を言語学のツールで分析するということの意味と意義」というタイトルで手話を言語学という視点から見ることや、世界の手話がどのように異なっているのかについて講演を行った。

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この会はそれぞれまったく異なるテーマの発表・講演が行われただけでなく、対面式の手話通訳を本研究会ではじめて導入するという、大変印象深い会となった。発表・講演の内容はもちろんのこと、様々な障害について、様々な視点・立場から、そしてまた様々なコミュニケーションの手法を用いて議論するというこのかたちそのものが、本研究会の趣旨からしても、大変意義深いものであったと思う。

報告:石原孝二

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