【刊行】渡邊祥子訳、ギー・ペルヴィエ『アルジェリア戦争−−フランスの植民地支配と民族の解放』
UTCP共同研究員で、現在は日本学術振興会特別研究員(東京大学東洋文化研究所)の渡邊祥子さんが翻訳したギー・ペルヴィエ著『アルジェリア戦争−−フランスの植民地支配と民族の解放』が白水社より刊行されました。
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【書誌情報】
Guy Pervillé, La guerre d'Algérie (Collection QUE SAIS-JE? Nº3765), Presses Universitaires de France, Paris, 2007, 2012
翻訳、『アルジェリア戦争−−フランスの植民地支配と民族の解放』ギー・ペルヴィエ著、渡邊祥子訳、文庫クセジュ、白水社、2012年
ISBN978-4-560-50966-1
【目次】
日本語版への序文
まえがき
第一章 植民地時代のアルジェリア
Ⅰ 剣と犁──植民地の叙事詩
Ⅱ 入植の失敗
Ⅲ 同化政策の全体的な失敗
第二章 アルジェリアのナショナリズム
Ⅰ アルジェリア・ナショナリズムの起源
Ⅱ アルジェリア・ナショナリズムの社会学
Ⅲ 武装闘争の選択
第三章 秒読み(一九三九〜五四年)
Ⅰ 第二次世界大戦におけるアルジェリア
Ⅱ 第二次世界大戦がアルジェリア人に与えた影響
Ⅲ 一九四五年五月八日の事件
Ⅳ 十年間の平和?
第四章 反逆事件から戦争へ
Ⅰ ピエール・マンデス=フランスの反応
Ⅱ 平定の失敗
Ⅲ 統合政策の撤回
第五章 戦争を遂行する第四共和制
Ⅰ 一九五六年──共和戦線の失敗
Ⅱ 一九五七年──軍事的成功と政治的不安
Ⅲ 一九五八年──アルジェリア問題の国際化から体制危機まで
第六章 戦争に取り組むド=ゴール(一九五八〜五九年)
Ⅰ 約束の夏(一九五八年六月〜九月)
Ⅱ 国民投票の余波(一九五八年十月〜十二月)
Ⅲ アルジェリアにおける状況の進展(一九五九年一月〜九月)
第七章 民族自決の時(一九五九年九月十六日〜六一年一月八日)
Ⅰ 自決についての演説から「バリケードの一週間」まで(一九五九年九月〜六〇年一月)
Ⅱ 「最もフランス的な解決」から「アルジェリア人のアルジェリア」へ
Ⅲ 「アルジェリア人のアルジェリア」からアルジェリア共和国へ
第八章 交渉期(一九六一年一月九日〜六二年三月十八日)
Ⅰ 国民投票から将校たちの軍事クーデターまで
Ⅱ 最初の交渉とその行詰まり
Ⅲ 交渉の再開と成功
第九章 戦争から平和へ?
Ⅰ 停戦から独立まで
Ⅱ 戦争の被害状況
Ⅲ 戦争は終わったのだろうか
解説──アルジェリア戦争の研究とペルヴィエ氏(私市正年)
訳者あとがき
略称一覧
参考文献