【刊行】小口峰樹訳,ゼノン・W・ピリシン『ものと場所ー心は世界とどう結びついているか』
UTCPの元メンバーで、現在は玉川大学脳科学研究所COE研究員の小口峰樹さんが翻訳したゼノン・W・ピリシン著『ものと場所―心は世界とどう結びついているか』が勁草書房より刊行されました。
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【書誌情報】
Pylyshyn, Zenon. 2007. Things and Places: How the Mind Connects with the World. Cambridge, Mass.: The MIT Press. 邦訳,『ものと場所―心は世界とどう結びついているか』ゼノン・W・ピリシン著,小口峰樹訳,勁草書房,2012年.
ISBN-10: 4326199628
ISBN-13: 978-4326199624
【目次】
序文と謝辞
第一章 問題への手引き―知覚と世界を結びつける
1 背 景
2 心と世界を結びつけるとはどのような問題か?
視覚の計算理論はどれもこの問題を扱っているのではないのか?
3 光景のなかの個別トークンを指示する直接的な方法の必要性
4 指標の役割を例証する経験的諸現象
5 これらの経験的例証をどう受け止めるべきか?
第二章 指標づけと個別者の追跡
1 個別化と追跡
2 指標と原初的追跡
3 MOTにおいて何が起こっているか?
4 MOTをめぐる他の経験的・理論的問題
5 対象を個別化し追跡する幼児の能力
6 要約および認知科学の基礎に対する含意
第三章 選択―表象と事物をつなぐ鍵
1 選択―焦点的注意の役割
2 選択と直示的指示―FINSTの役割
3 位置による選択にともなう諸問題
4 特徴配置と感覚性
5 FINSTは何を選択するのか?
現在検討中の見方からの諸帰結
第四章 意識的内容と非概念的表象
1 非概念的表象と知覚的信念
2 知覚・認知研究における意識経験の役割
3 主観的経験は心理的プロセスについて何を明らかにするのか?
4 見ることの現象的経験
5 心的イメージ形成の現象的経験
6 現象的現われが対応するのは一つの表象レベルか?
第五章 われわれは空間をどうやって表象するのか―内的制約vs.外的制約
1 空間を表象するとは何を意味するのか?
2 一般的な空間的諸制約の内在化
3 内的空間への写像による空間的諸性質の内在化
4 空間を表象することの何が特別なのか?
5 空間的諸性質の外在化―指標投射理論
6 非視覚的様相における指標投射
結論
注
訳者解説 [小口峰樹]
文献一覧
事項索引
人名索引