【刊行】羽田正『新しい世界史へ——地球市民のための構想』
UTCPの副リーダーである羽田正さんが『新しい世界史へ——地球市民のための構想』を岩波書店(岩波新書)より刊行しました。
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岩波書店編集者の方より
世界史というと、高校の世界史教科書のように、大きくは西洋史と東洋史(なかでも中国史)を二本柱に描かれるのが常です。本書はそうした従来からの世界史の描き方にたいして、一石を投じる本といえます。あたかもひとつの有機体のように、人や出来事が密接に絡みあい動いていく、そんなダイナミックな世界史を描き出したい。特定の国や地域に偏らない、地球的視野に立った新たな歴史像を求めて、著者はひとつの指針を提示します。高校で世界史を教える先生にとくに読んで考えていただきたい本です。
【書誌情報】
羽田正『新しい世界史へ──地球市民のための構想』岩波新書,岩波書店,2011年.
ISBN-10: 4004313392
ISBN-13: 978-4004313397
【目次】
はじめに
序章 歴史の力
第一章 世界史の歴史をたどる
1 現代日本の世界史
2 戦前日本の歴史認識
3 世界史の誕生
4 日本国民の世界史
第二章 いまの世界史のどこが問題か?
1 それぞれの世界史
2 現状を追認する世界史
3 ヨーロッパ中心史観
第三章 新しい世界史への道
1 新しい世界史の魅力
2 ヨーロッパ中心史観を超える
3 他の中心史観も超える
4 中心と周縁
5 関係性と相関性の発見
第四章 新しい世界史の構想
1 新しい世界史のために
2 三つの方法
3 世界の見取り図を描く
4 時系列史にこだわらない
5 横につなぐ歴史を意識する
6 新しい解釈へ
終章 近代知の刷新
あとがき