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【刊行】田中純『建築のエロティシズム──世紀転換期ヴィーンにおける装飾の運命』

2011.11.02 田中純, 出版物

UTCPの事業推進担当者である田中純さんが『建築のエロティシズム──世紀転換期ヴィーンにおける装飾の運命』を平凡社(平凡社新書)より刊行しました。

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19世紀末から20世紀初頭のヴィーンを舞台に、装飾が担った意味の分析から、建築のエロティシズムを考察。ロース、フロイト、カフカ、ヴィトゲンシュタイン等、文学・芸術・思想が織りなす論理にこそ建築の官能性は宿る。


【書誌情報】
田中純『築のエロティシズム──世紀転換期ヴィーンにおける装飾の運命』平凡社新書,平凡社,2011年.
ISBN-10: 458285611X
ISBN-13: 978-4582856118

【目次】
はじめに
第1章 オーストリアの終焉──聖なる春のヴィーン
  価値真空の装飾
  様式の問題
  技術との対決
  反撃する建築家
  眼の停止点
  旧世界の墓碑のために
第2章 建築家のダンディズム──アドルフ・ロース
  ダンディの法
  婦人服のモード
  カルマの館
  モードの終わり?
第3章 反フェミニストの遺書──オットー・ヴァイニンガー
  「性と性格」
  セックスしかない女、セックスを超越した男
  女は存在しない
  女としてのユダヤ人
  ロースとヴァイニンガー
第4章 装飾と犯罪──アドルフ・ロース2
  ダンディによるオタク批判
  装飾と性衝動
  ダンディとしてのわれわれ
  ロース・ハウスのスキャンダル
  装飾の犯罪学
  カフカにおける「装飾と犯罪」
第5章 装飾としてのペニス──ジークムント・フロイト
  フェティシズムの構造
  装飾と去勢
  超自我の生成
  倒錯者の戦略
第6章 両性具有の夢──アドルフ・ロース3
  女性的な剰余空間
  被膜の原理と写真嫌い
  文字の去勢
  破壊する建築家
第7章 恐るべき子供たち1──オスカー・ココシュカ
  アルマとの恋愛体験
  フェティッシュとピグマリオン
  人形愛という狂気
  皮剥ぎと女の欲望
第8章 恐るべき子供たち2──ルードヴィッヒ・ヴィトゲンシュタイン
  ヴィトゲンシュタインの建築
  扉と窓の明晰化
  独身者と花嫁
  法と倫理のエロティシズム
おわりに
  ガラスのペニス
  装飾の運命
あとがき

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