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【刊行】勢力尚雅編著『科学技術の倫理学』

2011.04.14 立花幸司, 出版物

UTCPの共同研究員である立花幸司さん(学振特別研究員)も著者のひとりとなっている勢力尚雅編著『科学技術の倫理学』が梓出版社より刊行されました.

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【書誌情報】
勢力尚雅編『科学技術の倫理学』梓出版社,2011年.
ISBN-10: 4872620240
ISBN-13: 978-4872620245

【目次】
まえがき――「科学技術」をめぐる思考のポリフォニーへの招待
第一章 科学技術はなぜ倫理の問題になるのか(古田徹也)
  第一節 日常にあふれる科学技術
  第二節 科学技術と社会の相互作用
  第三節 科学技術の倫理の担い手としての技術者
  第四節 技術者個人の限界
  第五節 組織の倫理
  第六節 コミュニケーションが肝心
  コラム1のI 科学技術は科学の応用なのか?――「科学技術」と「科学・技術」
  コラム1のII 個人の倫理の限界――社会心理実験が示すもの

第二章 人間の学としての「科学技術の倫理学」(西塚俊太)
  はじめに
  第一節 倫理学特有の問題領域
  第二節 問題の発生地点
  第三節 与えられた役割を守る責任
  第四節 難しい「進言」「内部告発」
  おわりに
  コラム2 科学技術と対話の「技術」

第三章 日本における技術者倫理とその可能性(伊藤由希子)
  はじめに
  第一節 日本人の自然観と倫理観――「おのずから」の重視
  第二節 日本人の技術観
  第三節 「場」の思想の可能性
  コラム3のI 神話にあらわれた「おのずから」
  コラム3のII 技術と自然の関係をアリストテレスに探る

第四章 技術のリスク・リスクの倫理――技術は「不安」を克服できるか(佐々木慎吾)
  第一節 技術はどのように未来と関わるか
  第二節 リスクへの責任/責任のリスク
  第三節 リスクをめぐる規範と制度
  第四節 リスクとの共生/共生のリスク
  コラム4 科学技術と政治――「対話」の失敗例から考える

第五章 科学技術の倫理の学び方――学習方法の視点から(立花幸司)
  第一節 予防倫理――困難な予測にどう対処するか
  第二節 予防倫理と市民的徳――何が問題なのか、が問題なのだ
  第三節 責任としての市民的徳――ボパール事故から学ぶラッドの「市民的徳」
  第四節 市民的徳と倫理綱領――倫理が効果を発揮するための二つの側面
  第五節 科学技術の学習方法と倫理の学習方法
  第六節 科学技術の倫理の学習方法――事例研究と仮想体験
  第七節 まとめ
  コラム5 科学技術の倫理と市民参加

第六章 科学技術をめぐる「ネットワークする知性」の構造と育てかた(勢力尚雅)
  第一節 今なお醒めない「近代科学技術の夢」が生む難問
  第二節 信頼関係がつなぐネットワーク――「高信頼性組織」の構造
  第三節 「ネットワークする知性」とは何か
  第四節 ダイアローグとは何か
  第五節 共創時代の技術経営
  コラム6 日本的ダイアローグの特徴と可能性――能と村上春樹を題材として

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