【刊行】國分功一郎『スピノザの方法』
UTCPの共同研究員で高崎経済大学講師の國分功一郎さんが『スピノザの方法』をみすず書房から刊行しました.
【書誌情報】
國分功一郎『スピノザの方法』みすず書房,2011年.
ISBN-10: 4622075792
ISBN-13: 978-4622075790
【目次】
序章 方法という問題
第一部 ふたつの逆説
第一章 方法の三つの形象 I
1 道具―哲学におけるソフィズムの問題
2 標識―哲学における説得の問題
第ニ章 方法の三つの形象 II
1 道―方法の逆説
2 道―方法論の逆説
第一部総括
第二部 逆説の期限
第三章 スピノザのデカルト読解 I
1 「スピノザの思想」、「デカルトの思想」
2 コギト
3 循環
第四章 スピノザのデカルト読解 II
1 四つの操作
2 規則と順序
3 並べ替えの意味
4 観念と実在
第五章 スピノザのデカルト読解 III
1 分析と総合
2 第二のア・ポステリオリな証明
3 第一のア・ポステリオリな証明
第二部の総括
第三部 逆説の解決
第六章 スピノザの観念思想
1 道について、ふたたび―方法の逆説の解決
2 方法書簡―方法論の逆説の解決
3 「与えられた真の観念」
4 定義、十全な観念、虚構
第七章 スピノザの方法
1 『エチカ』という書物
2 定義と公理
3 冒頭諸定理の証明手続き
4 冒頭諸定理の証明対象
5 神の存在証明
6 系譜学、観念の構築、状態の描写―『エチカ』と『デカルトの哲学原理』
第三部の総括
結論 スピノザの方法からスピノザの教育へ
あとがき