【刊行】アラン・カイエ(藤岡俊博 訳)『功利的理性批判』
PD研究員の藤岡俊博さんが翻訳したアラン・カイエの『功利的理性批判──民主主義・贈与・共同体』が以文社より刊行されました。
アラン・カイエ『功利的理性批判──民主主義・贈与・共同体』藤岡俊博 訳(以文社、2011年)
定価:2,940円 本体価格:2,800円
四六判 上製カバー装 272頁
ISBN978-4-7531-0286-0 C0010
〈利益〉を絶対視して市場の覇権を招いた「経済的モデル」に異を唱え、話題書『経済成長なき社会発展は可能か』で「脱成長」を主張したS・ラトゥーシュら気鋭の社会科学者たちが〈贈与論〉のモースの名の下に結集した。この新しい科学と政治への道を開いた革新運動の主幹をつとめるアラン・カイエによる画期的宣言書。
【目次】
第一部 功利主義の力の台頭
1. 漠然とした功利主義から支配的な功利主義へ
2. 支配的な功利主義から一般化された婉曲的な功利主義へ
第二部 功利的理性批判の諸要素
3. 近代功利主義の発生に関する諸断片
4. 功利主義と経済主義
5. 理性の不確実さと主体のさまざまな状態
6. 反功利主義と民主主義の問い
結論 知の改革のために