【刊行】門脇俊介/石原孝二監訳,アルヴァ・ノエ著『知覚のなかの行為』
2010.12.29
出版物
『破壊と構築―ハイデガー哲学の二つの位相』につづき,こちらも2010年2月にご逝去された門脇俊介先生のお仕事です.門脇俊介/石原孝二監訳,アルヴァ・ノエ著『知覚のなかの行為』が春秋社より刊行されました.
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【出版社の紹介ページから】
突然爆発音が聞こえる、目の前を鳥がよぎるのが見える――われわれの日常感覚では、知覚とは受け身のものという印象が強い。しかし本書は、何かが見えているといった知覚でさえ、もっと能動的であり、あえていえば「行為」であると力説。実際には目はたえずすばやく動いているのに視角像は安定していること、何か映像を見ているとき映像の一部の色や形が徐々に変化してもなかなか気づかないことなど、多数の具体例をあげながら、知覚とは一種の行為であり、われわれの知覚経験はその行為(運動)の技能によって構成されるという「エナクティヴ・アプローチ」を提唱して話題の心の哲学のニューウェーヴ。
【書誌情報】
Noë, Alva. 2005. Action in Perception. Cambridge, MA: MIT Press. 邦訳,『知覚のなかの行為』アルヴァ・ノエ著,門脇俊介/石原孝二監訳,飯嶋裕治/池田喬/吉田恵吾/文景楠訳,春秋社,2010年.
ISBN-10: 4393323149
ISBN-13: 978-4393323144
【目次】
序文
謝辞
第1章 知覚に対するエナクティヴ・アプローチ――序論
第2章 心のなかの画像
第3章 内容をエナクトする
第4章 エナクトされる色
第5章 内容におけるパースペクティヴ
第6章 経験における思考
第7章 心のなかの脳――結論
監訳者あとがき
文献表
索引