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時の彩り(つれづれ、草) 107

2010.05.20 小林康夫

人々⑤(荒川修作さん・訃報)
 昨夜、深夜2時すぎ、闇をつんざいて鳴る電話。ある新聞社からで、荒川修作さんの訃報でした。

荒川さんは、21世紀COE時代のちょうど5年前にUTCPでお招きしてわたしと対論講演会「身体の(再)誕生、〈建築〉の場から」を行っていただきました。

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いや、荒川さんと最初に対話をしたのは、もっと前の92年頃だったか、わたしが雑誌の「ルプレザンタシオン」を編集していた頃からで、最近では、これまでに二人で行ったいくつかの対談をまとめて本にする予定でゲラまで出来ていたのに、結局、完成しませんでした。ニューヨークのお宅にお邪魔したこともあり、パリの国際会議にも出席したこともある。ずいぶんいろいろな場面でごいっしょしたのでしたが、最近3年間くらいはなにか微妙に行き違いがあってお会いすることがなかった。「死ぬことはillegalだ」と宣言し、マドリンさんとともに「to not to die」という本を書いていた荒川さんの「死」にしばし茫然です。

結局、追悼の原稿は書きませんでしたが、「ご冥福を祈る」というのでは言葉が違う、なんと言っていいか、So long ! Arakawa san !

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