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高田康成『クリティカル・モーメント ― 批評の根源と臨界の認識』

2010.01.27 高田康成, 出版物

高田康成『クリティカル・モーメント 批評の根源と臨界の認識』(名古屋大学出版会)が刊行されました。

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相対主義という時代の趨勢に精神をゆだねるままでよいのか——。西欧近代からその伝統へと遡り、俗語文学と古典、政体と主体、キリスト教と異教のトポス、人文主義と国家、歴史と他者、の諸局面で、「臨界」の認識を跡づけることにより、「批評」の根源的な力を回復する。

目次

第Ⅰ部 古典と臨界

第1章 俗語文学と古典
第2章 新歴史主義のニヒリズム
第3章 反「文化相対主義」の光

第Ⅱ部 政体と臨界

第1章 月のヴァレーリアあるいは『コリオレイナス』
第2章 政体と主体と肉体の共和原理あるいは『ジュリアス・シーザー』
第3章 イアーゴーの庭あるいは『オセロー』

第Ⅲ部 トポスと臨界

第1章 楽園の伝統と世俗化
第2章 噂・名声の女神の肉体性
第3章 チョーサーとイタリア

第Ⅳ部 人文主義と臨界

第1章 アルベルティーノ・ムッサートの『エチェリーノの悲劇』
第2章 トマス・モアの人文主義
第3章 エドマンド・スペンサーの『妖精女王』

第Ⅴ部 歴史と臨界

第1章 古代ギリシアの顕現
第2章 近代とその超越あるいはレーヴィット=シュトラウス往復書簡
第3章 カール・レーヴィットと日本

結 語

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