アントニオ・タブッキ著,村松真理子訳 『イタリア広場』 刊行
2009.10.29
村松真理子
事業推進担当者の村松真理子さんが翻訳した、アントニオ・タブッキ著『イタリア広場』(白水社)が刊行されました。
書誌情報
アントニオ・タブッキ『イタリア広場』村松真理子訳,白水社,2009年.
ISBN 978-4-560-08022-1
原書
Antonio Tabucchi [1975] Piazza d'Italia. Milano: Bompiani.
訳者あとがきより(221頁)
作者アントニオ・タブッキは1943年,イタリアのトスカーナ州の歴史的な町,ピサに生まれた.現存のイタリア文学者の中で,もっとも広く知られている作家の筆頭だが,大学でポルトガル文学を講じ,特に20世紀の詩人フェルデナンド・ペッソアの研究者,翻訳者としても知られている.フランスのメディシス賞はじめ,国際的な評価も高く,フランス語やポルトガル語でも著述するヨーロッパに開かれた作家・知識人である.
日本でもすでに多くの読者をもち,須賀敦子氏の訳による『インド夜想曲』が1991年に出版されたのを皮切りに,『逆さまゲーム』,『供述によるとペレイラ……』,『レクイレム』など,主要作品の多くがすでに邦訳されている.