中島隆博『荘子― 鶏となって時を告げよ』
中島隆博氏が、先月の『哲学』に引き続き、「書物誕生―あたらしい古典入門」シリーズから『荘子― 鶏となって時を告げよ』(岩波書店)を刊行しました。
中島隆博『荘子― 鶏となって時を告げよ』(岩波書店、208頁)
言語論・他者論・自由論など,『荘子』は中国古典という枠を超えて知的探究のための重要な触媒であり続けてきた.欧米での最新の研究をも参照,さらにドゥルーズや武満徹など『荘子』と響き合うことばを糸口にしながら,自己が〈他なるもの〉に変容するという「物化」思想のダイナミズムを重視した新たな読解を提起する.