時の彩り(つれづれ、草) 045
2008.10.05
小林康夫
☆ 空港にて
バリローチェの「メタ哲学」の国際会議のオーガナイザーであるオスカー・ヌデラーさんが会いたいというので、ホテル近くのレストラン「El Mundo」(世界!)で昼食をとりながら、「限界のなかの哲学」やヴィトゲンシュタインの哲学について、そして今後の共同研究について集中的な話しあいをして、そのままバリローチェの空港へ。もうあと1時間後にはブエノスアイレスに向けて出発。
(オスカー・ヌデラーさんと会食)
会議の模様はすでに西山さんのブログがアップされているので、それを参照していただくことにして・・・。
わたしとしては、このアルゼンチンという国の文化がある意味では「西欧ヨーロッパ」のひとつの「終着点」という印象なので、なるほどとも思うのだが、ヨーロッパとは別の文化あるいは哲学へのきわめて強い関心ある一方で、しかし同時に、まだそれを遠いものとして感受しているなあ、という二重の感慨を抱いたことを報告しておこう。ともかく、ナイシュタットさんによれば、きみたちは、きっと日本からアルゼンチンに来た「最初の哲学者」だよ、ということになるので、接触はようやくはじまったばかり。だが、ナイシュタットさんという強力な友人をえて、今後、急速に、交流は深まると思う。そのためにこそ、われわれは遠い道をやってきたわけだし。
(美しい雄大な湖畔で野良犬たちと対話)