共生のためのリテラシー実験実習 I (2008年夏学期)
「共生のためのリテラシー実験実習 I」(2008年夏学期)が始まりました.
「共生のためのリテラシー実験実習 I」は研究者として必要な英語によるプレゼンテーション能力,ライティング能力の向上を目的として設立されました.今年度から東京大学大学院総合文化研究科の正規の授業としてUTCPに所属する博士課程の学生向けに開講されています.
「共生のためのリテラシー実験実習 I」には3つカテゴリーがあります.
(1)ライティング実習
UTCP研究員のJohn O'Deaさん,夏までUTCPに滞在しているオタワ大学のViren Murthyさんに協力していただき,「英語で文章を書く」技術のスキルを向上させます.課題の論文を読み,それについてのレビューを英語で書いて,それについて議論するというもの.こうしたライティング(やコミュニケーション)の技術は日本で生活をしているとなかなか身につきません.
(2)プレゼンテーション研修
これからの人文学系の研究者はこれまでより一層,英語でプレゼンテーションを行う機会が増えると予想されます.どのようにプレゼンテーションをすれば,研究内容をより正確に,そしてより魅力的に,観衆に伝えることができるのか.この研修では受講者各自が実際に英語でプレゼンテーションを行い,より効果的なプレゼンテーションの方法を追求します.
(3)レクチャー
5月15日に行われたOTOMOさんの講義はこのくくりです.これまでJohn O'Deaさん,デニッツァ・ガブラコヴァさん,サラ・ティーズリーさん,納富信留さんに講義をお願いしてきました(⇒こちらのページに報告のまとめがあります).夏学期中にもう一度,こうした講演会が開かれる予定です.
「共生のためのリテラシー実験実習 I」はこのようになかなか豊富な内容をもっています.その分,課題をこなしていくことはすべての受講者にとってけして容易なことではありません.しかしながら,「共生のためのリテラシー実験実習 I」を通して,国際的な研究者に必要な技術を身につけることができるのではないかと考えています.