柳澤田実編『ディスポジション:配置としての世界』
2008.06.06
平倉圭
UTCP研究員・平倉圭さん、元研究員・柳澤田実さん、萱野稔人さん、染谷昌義さん他による共著、『ディスポジション:配置としての世界』が出版されました。
「disposition(配置、傾向性、態勢づけ…)」という概念を通して、哲学、倫理、生態心理学から、アート、建築まで、領域横断的に世界を捉える試みです。
6月21日(土)には、岡崎乾二郎氏、藤村龍至氏、小林康夫・UTCP拠点リーダーをまじえて関連イベントも行われます。ぜひお越しください。
◆目次
柳澤田実「馬に乗るように、ボールに触れ、音を奏でるように、人と関わる――dispositionという概念によるアプローチ」
萱野稔人×染谷昌義(対談)「世界・環境・装置――〈ディスポジション〉の可能性をめぐって」
柳澤田実「イエスの〈接近=ディスポジション〉――近づくという行為・行為の伝達」
染谷昌義「行動資源の配置――財貨の生態学と人々の生活学」
本間淳ほか「人間らしさを配置する――Cyclopsをめぐって」
大橋完太郎「心身の再配置のために――デカルト哲学に見る意志の発生と権能」
東辻賢治郎「〈配置〉をめぐる論理と非論理――建築の四つのテキストから」
平倉圭「マティスの布置――見えないものを描く」
天内大樹「様式の《配置》、主体性の《処置》――伊東忠太〈世界建築図〉と「日本国民」」
(書店に並ぶのは来週以降の予定です)