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中期教育プログラム新年度スタート!!

2008.04.04

「脳科学と倫理」「哲学としての現代中国」「時代と無意識」「世俗化・宗教・国家」、4つの中期教育プログラムの新年度がスタートします。

【脳科学と倫理】 4月11日(金)スタート! 駒場キャンパス14号館710号室
UTCP特設科目名: 共生のための国際哲学演習 I
担当: 信原幸弘
概要:
道徳的な善悪の判断において感情が不可欠な役割を果たしているという見解は、ヒュームをはじめ、哲学におけるひとつの立場として連綿と受け継がれてきたが、近年、それを支持する経験的な知見が脳科学、社会心理学、精神病理学などから得られている。また、これと関連して、感情的反応が自然選択によって進化的に形成された生得的・普遍的なものではなく、文化的に形成されたものであり、それゆえ道徳も文化に相対的であるという相対主義的な立場が勢力を得つつある。道徳的判断における感情の役割および道徳の相対性を考察するために、Jesse J. Prinz, The Emotional Construction of Morals を読む。

【哲学としての現代中国】 4月15日(火)スタート!
【3時限】駒場キャンパス8号館324号室
UTCP特設科目名: 共生のための国際哲学特別研究 V
担当: 中島隆博, Joël Thoraval
概要:
儒学表象のアクチュアリティ I: 政治的なるものと正統性
中国における儒学復興現象を読みとく。Joël Thoraval先生と共同で行う。使用する言語は英語と中国語である。
【4時限】 駒場キャンパス8号館322号室
UTCP特設科目名: 共生のための国際哲学演習 V
担当: 中島隆博
概要:
哲学としての現代中国
現代中国で生じている文化現象を東アジアの文脈に置き、その哲学的意義を考える。発表と討議を中心にする。

【時代と無意識】 4月16日(水)スタート! 駒場キャンパス8号館323号室
UTCP特設科目名: 共生のための国際哲学演習 XI
担当: 小林康夫
概要:
時代と無意識 II
すでに前年度冬学期より「時代と無意識」というタイトルのもとに、さまざまな哲学・思想への問いかけを通じて問題の設定そのものを探ってきたが、今学期はその継続ないし発展ということになる。内容も形式も多元的で複雑にならざるをえないので、初回(4月16日)に展開モードについて調整する。原則的には、講義講演と参加者による演習とを交互に行う予定である。

【世俗化・宗教・国家】 4月21日(月)スタート! 駒場キャンパス8号館418号室
UTCP特設科目名: 共生のための国際哲学特別研究 I
担当: 羽田正
概要:
世俗化、secularization、laicite、宗教、信仰、religion、spirituality、国家、国、state、nation、countryなど、「世俗化・宗教・国家」に関連する単語は、日本語、外国語で複数見られる。基本的な文献(主として日本語)を網羅的に読み込むことによって、これらの概念を整理して明確に把握し、「世俗化・宗教・国家」に関わる諸問題を共通の認識を持って議論するための基礎作りをする。

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