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【報告】UTCPワークサロン 「共生はいかに可能か?――佛教への/からの問いかけ」

2007.11.20 小林康夫, 丘山新, UTCP

前COEの軸のひとつであった佛教の現代的可能性を問う試みが再開された。

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小林リーダーは、この講座を再開するねらいについて、次のように述べた。まず、大きくいったら「共生」ということに向かって行く際、日本の社会における佛教というある種の伝統をどのように受け止めればよいかということを、宗教家という立場とは違う形で、大学の人間として考えるということが日本の社会の中で意味をもってくるのではないか。さらに、それを通し、日本やアジアのような佛教の伝統のある地域だけではなく、世界の異なる伝統・宗教(例えば、イスラム・キリスト教など)との対話の空間がつくれるかどうかについて摸索する契機にしたいと述べた。

この日は、事業推進担当者の丘山新教授(東洋文化研究所)とUTCP拠点リーダー小林康夫教授のトークを軸に、中島隆博教授とオーディエンスが加わり、2時間にわたって議論が展開された。とくに、「自/他」の区別は越えられるかどうか、そしてその前提として「過去・現在・未来」という絶対的な時間の連鎖の中で、お互いに違う「過去」を持っている者同士の時間性をどのように問うていけばよいかについて議論が集中した。(文責:高榮蘭)

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