「哲学としての現代中国」 中島隆博 中国出張
「哲学としての現代中国」プログラムの開始に当たって、中島隆博が9月末に中国に出張しました。その目的は4つです。
1) 中国文化書院の王守常先生(北京大学教授)を訪問し、書院に集う若き経済エリートが何故中国伝統文化に興味を持つのかをインタビューし、あわせて来年3月に東京で行う「中国伝統文化在当代中国的角色(中国伝統文化が現代中国で果たす役割)」の打ち合わせをする。
2) 人民大学の干春松先生主催の研究会に参加し、現在の儒学運動を思想的に文脈化する議論をする。
3) 曲阜で行われる「国際孔子文化節」に参加し、儒学の表象について調査する。なかでも、孔廟での儀礼を調査する。
4) 同時に、孔子研究院で行われた「世界儒学大会」に参加し、グローバル化時代の儒学について対話する。
日本で想像していたのとはまったく異なる現象が現代中国では展開していました。それはあまりに複雑な現象で、その意義の分析には十分な時間をかける必要があります。このプログラムを通じて考え続けたいと思います。
なお、研究協力者のジョエル・トラヴァール先生(EHESS、フランス)とセバスティアン・ビリユ先生(CEFC、香港)の尽力で、今回の出張は可能になりました。あらためて御礼申し上げます。
中国人形の工場
人民大学哲学系での会議
国際孔子文化節「祭孔大典」
孔子研究院