破急風光帖

 

★  日日行行(475)

2021.07.29 Permalink

* 昨日は、建築でした。友人の建築家・内藤廣さんが設計した「紀尾井清堂」の特別内覧会に行ってきました。

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★  日日行行(474)

2021.07.27 Permalink

* 昨夜の代麻理子さんとの遠隔ダイアローグ、楽しかったです。いや、ただ楽しかったというだけではなく、代さんが、拙著『君自身の哲学へ』をほんとうに読んで受けとめてくださったのが感じられて、とてもとても嬉しかったです。この世に少なくともひとりは、あの本をほんとうに読んでくれた人がいた。書いてよかったなあ、と。これこそがわたしへの贈与でしたね。ギフトでした。

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★  日日行行(473)

2021.07.26 Permalink

* ご案内のとおり、昨日は、代官山蔦屋で『ジャパノラマ』をめぐるトーク。配信は遠隔でしたが、われわれ3人(長谷川祐子さん、星野太さんとわたし)は蔦屋の会議室に集まって対面でお話しをしました。やはり語り合う人が「密」でなくとも「近」の場所に身体を現象させているというのが重要です。まさに、「身体と空間」(わたしが昨日話した軸のひとつですが)!それが、遠隔で多くの人の時空に「接続」されているのがとても今日的でした。(そうそう、「接続」という問題も語ってもよかったなあ・・・)

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★  日日行行(472)

2021.07.22 Permalink

* 前回ブログ(471)でご紹介した来週月曜夜のZoomインタビュー講義ですが、代麻理子さ
んから、当日配信用のURLをいただきましたので、ご興味の方はこれでアクセスしてください。
 https://youtu.be/K2iSyCAHQ4U

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★  日日行行(471)

2021.07.18 Permalink

* 青空に白い雲。蝉の声が響き、夏ですねえ。暑いのは苦にならないわたしです。この開放感、好きです。ほっとしますね。
 すでに1週間後の25日午後、代官山蔦屋での「ジャパノラマ」トークについては、本ブログ(468)でご案内していますが、続いて翌26日(月曜)夜、9時のZoomのトークについてご案内いたします。

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★  日日行行(470)

2021.07.15 Permalink

* 「心臓の鼓動が響く。風鈴がちりんと鳴る。ささやきが聞えてくる。眼差しが注がれる。誰の鼓動なのか。誰のささやきなのか。誰の眼差しなのか。もちろん、〈わたし〉のものではない。でも、〈わたし〉のものではないと言い切るその手前に、あるいは、わずかな向こうに、〈わたし〉がそこから構成されてきたのかもしれない〈わたしではないもの〉の空洞がぽっかりあいているのかもしれない。空洞とは、執拗に残り続けるものたちで充満している。そのからっぽの充満と、われわれもまた、どこまでも不器用に、遊び続けるしかないのではないだろうか、ねえ、クリスチャン」。

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★  日日行行(469)

2021.07.13 Permalink

* 今日は読書ではなく、映画でした。といっても、新作の映画ではなく、なんと1959年ヴェネツィア国際映画祭で公開された映画「真夏の夜のジャズ」(バート・スタイン監督)。じつは、この歴史的作品を4k修復版にして、さらにそれを、オノ セイゲンさんがマスタリングしたもの。Blu-rayで8月4日発売ということですが、それゆえただ1度の試写会に、セイゲンさんからお誘いを受けたのです。

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★  日日行行(468)

2021.07.13 Permalink

* 当ブログ(449)で報告した『ジャパノラマ』(水声社)刊行を記念して、今月25日代官山の蔦屋でZoomによるトークの会が開かれます。この4月に金沢21世紀美術館館長に就任した長谷川祐子さん、東大・表象文化論の専任になった星野太さん、それにわたしの三人が登壇します。テーマは当然、70年代以降の日本の現代アートですが、ポンピドゥーの展覧会を振り返るだけではなく、「いま、アートはどうなっているのか?」と問いかけ、語り合う会になったらいいなあ、と思っています。

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★  日日行行(467)

2021.07.10 Permalink

* 読書(4)。昨日のブログの影響ですね。今朝、目覚めてベッドから立ち上がったときに、たまたま目に入ってきた書棚の一冊の本を、1日かけて再読してしまいました。あらためて、いろいろなことを学びました。それは、いま、ある種「自己という迷宮」に迷っているわたしにひとつの示唆を与えてくれるものでした。感謝です。

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★  日日行行(466)

2021.07.09 Permalink

* 読書(3)。ということになれば、次はドイツ語かしら?でも、ドイツ語はついにものになりませんでしたね。学生時代に学習院のドイツ語夏期講習に行ったり、40代では、なにしろヴァルター・ベンヤミンに入れあげていたので、東大駒場のドイツ人同僚に頼んで、そのテクストを、2、3テープに吹き込んでもらって、毎日聞いて学ぼうとしたのでしたが、だめでした。

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★  日日行行(465)

2021.07.08 Permalink

* 読書(2)。今度は、フランス語だな。二日前に書棚から取り出した一冊の本、最近のものではなく、20年以上前のもの。そのとき目は通しているはずですが、何気なく手にとって読みはじめたら、まるではじめて読むように新鮮な響きが立ち昇ります。「ことばは暗闇のなかを進む。空間は広がるのではなく、聞かれるのだ。ことばによって、物質は開かれ、語に穿たれる。畳まれていた現実が広げられるのだ」(p.19)ーーーたまたま開けた頁に書かれていたいくつかの語。(これだって、s'étendreとs'entendreという二つの動詞の響き合いを翻訳することなんてできないんですけどね!)

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★  日日行行(464)

2021.07.07 Permalink

* 読書(1)。真っ赤な表紙に四角いボックス、そこにわずかに太陽の影。それが表紙です。KAZUO ISHIGUROの今年刊行の新作「KLARA and THE SUN」です。2月に青山ブックセンターだったか、訳本が発売になって山積みになっているなかに、原書が陳列されていたのですが、わたしはその原書をとって買わせてもらいました。すぐに読みはじめたのですが、忙しくなって、一時、中断したらそのままになっていたのでしたが・・・

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★  日日行行(463)

2021.07.03 Permalink

* 昨日、飯田橋のホテル・エドモンドのカフェで、ある雑誌のために、拙著『若い人のための10冊の本』についてのインタビュー(ありがたいことです)を受けて、次は東大本郷へ、では、歩いて行こうと、小雨のなか水道橋に向かったのですが、そうしたら懐かしいイメージが飛び込んできました。そうそう、わが友・黒田アキのカリアチード、とその他のオブジェ。ああ、このオープニングにも行ったなあ、とちょっと感慨が・・・。

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