破急風光帖

 

★  日日行行(544)

2022.03.30 Permalink

* 桜も夜になると、その魔性を現しますかね・・・自宅の近くの並木道の夜桜です。

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★  日日行行(543)

2022.03.28 Permalink

* 朝、なぜかシャンソンのCDを聴いていました。そして、「ミラボー橋」のles jours s'en vont, je demeure (日々は過ぎ去り、わたしはとどまる)に心を添わせながら、Macをあけてメールをチェックすると、パリから悲しい報せが!INALCO(東洋語大学)の教授だった、わが旧友、エジプト人のハシェム・ホダ逝去の報せ・・・言葉を失います。

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★  日日行行(542)

2022.03.27 Permalink

* (つづけてもうひとつ) 今日は11時から国立小劇場で「(親子で楽しむ)邦楽演奏会」に行きました。新内の「泣いた赤鬼」、常磐津の「戻橋」、長唄の「綱館」を、多くの子どもたちに混じって聴きました。

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★  日日行行(541)

2022.03.27 Permalink

* 昨日の「女性科学者の会」でのトークは、会長の跡見順子先生からの依頼で、中島さんとの共著『日本を解き放つ』(東京大学出版会)について話すことになっていたのですが、わたしとしては、やはり聴いてくださる相手のことを考えないわけにはいかない。特定のその相手になにを届けられるか、それが問題なわけですから、誰にも同じ話を同じようにするというのは、わたしの「態度」ではない。というわけで、考えたのですが、思い出したのが、かつて1998年に共著で刊行した『学問のすすめ』(筑摩書房)。そこでは、わたしは巻頭のエッセイだけではなく、いくつか対談もしているのですが、そのなかに、生命科学者の中村桂子先生と物理学者の米沢富美子先生との鼎談があった。となれば、この四半世紀前の卓越した女性科学者のそのときの「ことば」をお伝えするのが、わたしのミッションと思って、冒頭、その話をさせてもらいました。

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★  日日行行(540)

2022.03.26 Permalink

* 駅の近くの桜並木が昨夜は満開でした。しかもひとつもまだ花びらが地面に散っていない。この満開の風情は一瞬ですが、なにか特別な静けさがありますね。今朝は強風ですから、もうPINKが散っていくでしょうけれど、FORGET ANY PINK! と京都のシンポジウムで叫んでいた自分を思い出します。

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★  日日行行(539)

2022.03.25 Permalink

* 月曜の「青」に続いて、昨日は「赤」でした、と言ってみようかな。ただ浮世絵の太田美術館で「赤」の展覧会を観ました、というだけですが。ミケル・バルセロと連れのタマルさんとわたしの三人での表参道ー原宿のぶらつき散歩の途中に立ち寄ったのでした。赤のエッセンスが凝縮されたいい展覧会でした。出てくると、桜がほころびはじめた空が真っ赤に見える・・・・なんちゃって。

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★  日日行行(538)

2022.03.24 Permalink

* 昨日は、駒場の東大・生産研で「工学とリベラルアーツ」の研究会。いまこそ、「工学のリベラルアーツ」が必要だと、去年わたしが行ったアジテーションに応えて生産研の先生方が行ってくださっている研究会。来年度からの駒場Ⅰでの実際の開講を目指して、という方向性を受けて、わたし自身も(即席で考えてみた)14回分のカリキュラムの構想を発表したりしました。

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★  日日行行(537)

2022.03.23 Permalink

* ついにミケル・バルセロが来日しました!

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★  日日行行(536)

2022.03.22 Permalink

* 昨日は、金沢でした。21世紀美術館で開かれている「Blue展」関連のイベントで『青の美術史』についてトーク・・・なのでしたが、もちろんジョットからイヴ・クラインに至る「青」の美術史を語るのですが、それ以上に、わたしの人生における「青のセリー」を語らないわけにはいかなくなって、語るべきことはどんどん膨らみ収拾がとれず、結局、2012年わたしが軽井沢のセゾン現代美術館で行った「カタストロフィック・ブルー」の展示とパフォーマンスについてはカットせざるをえなくなりました。

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★  日日行行(535)

2022.03.19 Permalink

* .......misterioso, altero.....croce e delizia ......al cor とイタリア語が耳について離れません。今週水曜に、新国立劇場でオペラ「椿姫」を観ました。プログラムを買ったら、指揮者のアンドリー・ユルケヴィッチさんが「ウクライナ生まれ」と書いてあって、かれの心境やいかに・・・と心の弦がすでに鳴っている感じになりました。公演、素晴らしかった。ヴァンサン・ブサールの演出もよかったし、なによりもヴィオレッタ役の中村恵理さんの熱演、それにアルフレード、ジェルモン役のマッテオ・デソーレ、ケジム・ミシュケタ両氏が好演と主役のトリオの歌に感動しました。おかしなことに、歓喜の歌の「乾杯の歌」でも涙が滲むみたいな・・・

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★  日日行行(534)

2022.03.12 Permalink

* 「荒川さん、今日、わたしがここにいるのは、ただ一言でいいから、ふたたびあなたに語りかけてみるためでした。ただの一言。それによって、2005年5月31日以後、中断されたままの、あなたとの対話をただ「一息」だけ————「22世紀」というより「永遠」の方に向かって————延長すること。
 「滅茶苦茶」を受けとめて、そこにわずかに、「一息」の新しいディメンションを付け加えること。それこそが「春」ではないか、とわたしは思うのです。」
 昨日、京都芸術大学で開かれた、荒川修作/マドリン・ギンズに捧げられたシンポジウム初日の冒頭、物理学者の池上高志さんとふたりでオープニング・トークをしたのですが、そのとき読み上げたテクストの最後の部分です。

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★  日日行行(533)

2022.03.07 Permalink

* 昨日は、世田谷パブリックシアターに、笠井叡さん演出のダンス「牢獄天使城でカリオストロが見た夢」を観に行きました。1971年から笠井さんがなさっている天使館の新旧お弟子さんたちが一堂に会する特別な舞台。わたしにダンスの扉を開けてくださった山田せつ子さんもそのひとり。大きな舞台で踊るせつ子さんの優雅なダンスを観ながら、ああ、舞台ってなんて贅沢な空間なのだろうと思いました。

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★  日日行行(532)

2022.03.03 Permalink

* 3月です。今日は雛祭り。しかし、この間、半月ほどブログをアップする気持ちになれませんでした。ウクライナの戦争の情報に接するにつけても、この非常時に、呑気に個人的情報をブログにアップする気にはなれず・・・いろいろの思考が交錯しますが、なにか、われわれの未来に対して、暗い気持ちになるのを避けられませんでした。

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