破急風光帖

 

☆ 夏のnota bene(終)

2016.08.31 Permalink

* 「夜、とはいえ、それはかならずしも暗さなのではない。それはいわば昼を生み出すものとしての夜、昼の明るさが生まれてくるために必要なもの。それなしには昼が存在しえないある根源的で、宇宙的な力なのだ。おそらくは大地に生きる者だけが知っているある守護的な力、しかし、ひとたび大地を忘れればーーそしてそのときだけーー暗さとなり、おびやかすものとなる・・・」

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☆ 夏のnota bene 15

2016.08.30 Permalink

* おまえのもっともはげしい怒りの閃光が
  夜を引き裂く。
  叫べ、ひとりの女神の名を、
  そのとき浮かびあがるだろう、一輪の花が。

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☆ 夏のnota bene 14

2016.08.28 Permalink

* そして、夜を聴く。「眼は聴く」はクローデルだったが、そのように夜を聴く。

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★ 日日行行 (54)

2016.08.26 Permalink

 猛暑は続くけれど、空に浮かぶ雲はすでに秋の風情。しかし、今年の夏は厳しい。その厳しさに打ちのめされそうになってます。

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☆ 夏のnota bene 13

2016.08.24 Permalink

* そして、どのようにしてか、夜が明ける・・・ということになるのだろうか。

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☆ 夏のNota bene 12

2016.08.23 Permalink

* テラス(バルコニーではない)。存在のテラスに座って、あるいは立ちすくんで、そこから夜の暗さに目を見張っていなければならない。森の木々のあいだに潜む、美しい角をいただく一頭の鹿の双眸をのぞきこむために。

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☆ 夏のNota bene 11

2016.08.22 Permalink

* 「これから来る夜はどんな夜なのだろう。/それはただ単に、絶対的な唯一の夜。/なぜなら。絶対でない夜などありはしないのだから。/一日の終りにやって来る夜は絶対である。」(パスカル・キニャール『秘められた生』)

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☆ 夏のnota bene 10

2016.08.21 Permalink

*「わたしは眼を閉じた、真の夜、ひとをおびやかすその仮面をとり払われた夜、調整者であり慰め手である至高の夜、『夜の讃歌』の偉大な無垢の夜のいま一度の成就を祈って」(『秘法17番』)

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☆ 夏のnota bene 9

2016.08.20 Permalink

* 「開けることに成功したどんなドアも、別のドアに通じていて。ふたたびそれを開けることに工夫をこらさなければならないような、こういった精神の探索行においては、これらのことばだけが最後のいく部屋かのひとつの入り口でまごうことなく親鍵の姿をとるのだ」(『秘法17番』)

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☆  夏のnota bene 8

2016.08.19 Permalink

*「人間の心の明かされることの少なく、もっとも照らされうる地点に集中しなければならない詩、自由、そして愛」(『秘法17番』)

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★ 日日行行 (53−ter)

2016.08.17 Permalink

 ごめんなさい。つい、プライヴェートなことを書き込んでしまったら、何人からの方からメールをいただきました。ありがとうございます。

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★ 日日行行 (53−bis)

2016.08.15 Permalink

 で、夜の森のなかに「沈潜」しているはずだったのですが、人生というものは、予測不可能なことで満ちている。

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★ 日日行行 (53)

2016.08.15 Permalink

 ようやく1週間、予定表にマークが入っていないほんとうの「夏休み」です。すでに空模様は、秋への傾きをはじめているようだけど、数日間ほど、近くの自然のなかにでも退避しようかな。

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☆ 夏のnota bene 7-bis

2016.08.12 Permalink

* 「それこそ、まさしく、予感の歌、約束の歌、そして目覚めの歌なのだ」(ブランショ)

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☆ 夏のnota bene 7

2016.08.12 Permalink

* 「われわれは通行人だ、通行することに、つまりトラブルを投げつけ、われわれの熱さをおしつけ、われわれの充溢を言うことに専心している通行人だ」(ルネ・シャール)

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☆ 夏のnota bene 6

2016.08.08 Permalink

*「麗しい距離(ディスタンス)」とうたっていたのは、吉田一穂ですね。「夜半にさぐり打つ最弱音(ピアニッシモ)」だったか。

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★ ご案内 (HOUSE VISION)

2016.08.08 Permalink

8月14日(日)午後18時〜19時30分、お台場で開かれている「HOUSE VISION」(http://house-vision.jp/exhibition/)展において、若き建築家の川添善行さんと建築をめぐる対談をいたします。モデレーターは、わたしの『こころのアポリア』(羽鳥書店)のブック・デザインを手がけてくださった原研哉さんです。建築に興味のある方は、どうぞいらしてください。(といっても、わたしがどういう話しができるのか、心許ないのですけれど)。


☆ 夏のnota bene 5

2016.08.06 Permalink

* 「Vaste comme la nuit」(夜のように広大に)

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☆ 夏のnota bene 4

2016.08.04 Permalink

* 『通行人であれ!」Soyez passant!

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☆ 夏のnota bene 3

2016.08.03 Permalink

* 「おお、夜、おまえにおまえのextaseを賞味させよう。(...)おお、夜、わたしは、かれ自身lui-mêmeである」

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☆ 夏のnota bene 2

2016.08.02 Permalink

*(もうひとつのimage)ふと気がつくと足元が寄せてくる波にあらわれている。波打ち際を歩いていたんだ。

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☆ 夏のnota bene 1

2016.08.01 Permalink

* 夜の扉をあけるのでなければならない

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